ラブソングは君と,  最終章

ラブソングは君と⑬最終話

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最終章

ラブソングは君と⑬最終話

 

グアムに行ってしまったはずのニノが俺の隣に腰掛けてカシスオレンジを頼んだ。俺は、飲み過ぎて幻覚でも見えてるのか?

「何時から酔うと泣き上戸とかになったんすか?」

「えっ・・・」

「ウフフフッ、おーのさんひっどい顔。」

「な、何で?どーして?」

「俺、さっきからずーっとあなたの後ろに居ましたけど・・・」

「えええっ?だっ、だって、ニノはグアムに行ったんじゃ・・・」

「俺も今朝まではその予定でいたんですよ。だけど、早朝から箱根の姉ちゃんが母さんがまた救急搬送されたとか電話してくるもんだから。」

「ええ?おばさんが?」

「風呂場の掃除してたら、滑って転んで気を失ったらしくて。」

「だ、大丈夫だったの?」

「大丈夫じゃなかったら、私は今ここに居ませんけど。一応慌てて箱根に帰りましたけどね。軽い脳しんとうだったみたいで、俺が到着した時は病院から帰っててケロッとしてましたよ。」

「そういうことだったのか・・・」

「CT検査とかも全然異常無かったって言うから、戻っては来たんですけど、俺考えてみたらアパート引き払っちゃって泊まるとこ無いから相葉さんとこに行ったんですよ。そしたら・・・ここに連れて来られたってわけです。」

「だ、だから相葉くんあんなこと・・・」

「相葉さんに断られちゃって・・・俺、困ってんの。おーのさん、今夜泊めてくれます?」

「こ、今夜って・・・もしかしてまだグアムには行くつもりなの?」

「うん・・・それはだって、俺モデルの仕事も中途半端で辞めちゃったし、またユーチューバーに戻っても食ってけないかなって・・・」

「おいらのとこに・・・ずっと居てくれればいいじゃん。」

「えっ・・・」

「ずっと、おいらと一緒に居てくれ!もう何処へも行くなよ。」

「おーのさん・・・」

「ニノ、おいらと結婚しよう!ううん、結婚して下さい。この通り、お願いします。」

「え?ちょっ、いきなりどうしたの?」

パチパチパチ・・・

マスターがニッコリ微笑みながら俺達に拍手を贈ってくれた。

「おめでとうございます。良かったですね、二宮さん、大野さん。」

「え・・・あ、ありがとうございます。・・・って、マジで?」

「やったぁ。ニノがプロポーズ受けてくれたーッ!」

俺は嬉しくて再びその場で号泣・・・

「もう、何なのよ?また泣いちゃってるじゃん。単なる飲み過ぎじゃないの。」

「違うよ。今は酔ってない。」

「はいはい。分かったよ。それじゃ帰ります?マスターまた来ます。お勘定・・・」

「今夜はイイですよ。僕から細やかなお祝いです。」

「ええ?本当に?何か、すみません・・・」

「また、二人でいらしてください。」

「それじゃ、お言葉に甘えます。ありがとう。ほら、あなたもちゃんと御礼言いなさいよ。」

「ううっ・・・マスターはなんてイイ人なんだ。本当に有難う。」

「はははっ・・・大野さん、早速二宮さんのお尻に敷かれちゃってるじゃないですか。」

「お尻でもおっぱいでも何でもいいや・・・」

「んもぉー、何わけわかんない事言ってんすか!帰りますよ。」

俺達はそれから直ぐに店を出た。

「タクシー拾う?」

「えー、もう1軒付き合ってよぉー。」

「ダメ!もう帰るの。」

「何だよ。今夜は二人でゆっくりお祝いしようよー。」

「これ以上飲ませないからね。」

「えええ?」

「帰ってやることいっぱい有るんだから!」

「へ?」

ニノが耳を真っ赤に染めながら、歩道の真ん中で俺の腕を引き寄せて思いっきり口づけた。そして、潤んだ瞳で俺の顔を上目遣いに覗き込むと、物凄く照れ臭そうに俯いて笑った。

俺の酔いはそのキスのお陰で一気に醒めた。俺はニノの左手を掴むと、慌ててタクシーの停まってる方向へ歩き出した。

「やっぱ、早く帰ろう!」

俺は一生ニノのことを守る。もう、何があっても絶対にこの手は離さない・・・

 

 

=完=

 

 

「結末はこんな感じになったけど、どうかな?」

「相葉さんはドMなところが有りますよね・・・これじゃおーのさん、あまりにも可哀想過ぎますよ。」

「何言ってるのよ。恋愛は一転、二転するから燃え上がるんだよ。完全にフィクションだから書けるんだよ。」

「ダメだ。面白がってるよ、この人・・・」

「お陰ですんごいイイ作品に仕上がったよ。忙しい中協力してくれてホント有難うねぇー。」

「協力って言っても、俺は小さい頃の話と再会したとこまでしか話してないけどね。あとは勝手なあなたの妄想でしかないから。じゃあ、俺は仕事だから・・・」

「あ、めっちゃヒットしてるよねぇ、今度の曲。」

「お陰様で。でも、そのお陰でおーのさんと全然ゆっくりする暇なくてさ。」

「でも、実際は二人ともずーっとラブラブだもんねぇ。」

「当たり前でしょ?あなたの小説みたいに丸ごとそんな展開だったら、俺は絶対に耐えられないもの。俺達、再会した後はずーっと一緒ですからね。」

「フフフフ・・・末永くお幸せにねぇー。」

 

 

 

 

ラブソングは君と

 

THE END

 

 

 

 

 

 

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蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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