君への想いを,  我慢の限界って何処までなのか,  第12章

我慢の限界って何処までなのか②

第12章

我慢の限界って何処までなのか②

 

 

俺の広い心は何処へ行った?
傍に居てくれたらそれでいいって思った
あの俺は一体何処に行ったんだ?

仕事だと割り切るんじゃ無かったのか?
今の俺はきっと
すげえ情けない顔になってる。
いいから笑えよ。笑うんだ・・・。
仕事にヤキモチ妬いてどうすんだ?
俺は必死に自分に言い聞かせた。

結局俺は収録の間、
殆ど何も喋らなかったので、収録後に
プロデューサーに呼び止められ、
具合でも悪いのかと散々問い詰められた。

それより、楽屋に向かう足取りが重い。
ニノは最初からこの最後の風呂に入るという
VTR観れば、絶対俺が怒るだろうと想定して
心配していたんだろうな。
俺の性格を知り尽くしてるんだから
当然なんだろうけどさ。
この事を事前に聞かされたとしても
たぶん俺は平静ではいられなかっただろうから
今の今まで内緒にしてたニノの選択は
あながち間違ってもいないとは思う。

だからこそ余計に俺は何事もなかったように
振舞ってなくちゃいけない。
何処にも誰にもこの苛立ちはぶつけられないの分かってる。

だけど、もう俺にとってニノはニノ。
芸能人だとかアイドルだとか言う前に
俺の大切な恋人だから。
モニターの向こうで仕事とはいえ
楽しそうに他のヤツと風呂とか入ってるのを
平常心では観られるわけも無い。

これって何の罰ゲームなわけ?
俺、なんか悪い事したかよ?

大きな溜息をついて
楽屋のドアノブに手を掛けたら
中からメンバーの笑い声が聞こえ、
俺は一瞬中に入るのを躊躇った。

翔 『ちょっと、大野さんさぁ
今日凄くご機嫌悪かったよね(笑)』

雅 『ニノのせいじゃない?』

和 『えっ・・・な、なんで?』

雅 『おおちゃん、ニノの事大好きだからヤキモチ妬いちゃったんだよねぇ。』

翔 『そうそう、俺もそう思った。』

和 『男同士なのにぃ?』

ガチャッ・・・。
好き勝手色々と言われたら
ニノがどう返していいのか困るだろ。
ここは男として助けなきゃだ。
俺はひとまずその会話を終わらせる為に楽屋の中に入った。

翔 『あ、大野さん。』

智 『皆、なに言ってるの?』

雅 『な、なんでもないよ。』

智 『おいら男にヤキモチなんて妬かないよ。』

和 『そ、そうだよ。皆ふざけてるの。』

智 『それじゃ、先帰るわ。お疲れ。』

和 『お、俺も。お疲れ様でした。』

ニノが俺の後を追いかけるように廊下を走って来た。

和 『リーダーっ、待ってよ。』

智 『疲れたな。』

和 『怒ってるの?』

智 『いや・・・』

和 『そっ、そう?それならいいけど・・・』

送迎の車の中でも
ニノは不安そうに俺の様子を伺ってる。
何もやましい事がないなら
もっと普通にしてるだろ?
それなのに・・・
なんで今日は1日俺の顔色見てんだ?

智 『お前、なんか他に俺に隠してる?』

和 『ええ?どうして?』

智 『いや・・・なんか変だから。』

和 『変?俺が?例えば?』

智 『もう、いいよ。』

ニノは嘘つきだ。それは今に始まった事じゃない。
絶対に本音を人に語らないんだ。
でも、今のニノは違う。
俺にだけは素直に何でも話してくる。
それは、俺に心を許してくれてるからだ。

それなのに目の前に居るニノは
明らかに何か俺に話せないでいる。
俺の知らない空白の2日間で
一体何が有ったというの?

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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