第12章
我慢の限界って何処までなのか④
先に俺が洗い場で洗ってると
ニノが湯船に大人しく浸かって
真横からじいっと俺の事を見てる。
智 『何だよ・・・。観んなよ。エッチ(笑)』
和 『えっ?だってほら・・・
Jのとどっちが素晴らしいか確認してるの(笑)』
智 『馬鹿か。デカけりゃイイってもんじゃねえだろっ!』
和 『別に誰も大きさとか言ってないですけど(笑)』
もう・・・そんなこと言うから
みるみるうちに俺のが
立派になっちゃってるじゃねえか・・・。
智 『はぁっ・・・もう俺駄目だわ・・・』
和 『(笑)・・何?どうかしました?』
智 『俺さぁ・・お前の声聞いただけで反応しちまうの。』
和 『それがどうして駄目なの?』
智 『駄目じゃん・・・おいでっ、ニノ・・・』
和 『あ、駄目だよ。今夜は寒いから・・・』
確かに風呂場でするのは危険なくらい今夜は冷える。
智 『そりゃ確かに風邪引くな・・・。だけど、完全においら
スタンバイ出来てるんだけど。どうしてくれんだ?』
和 『どうもしないよ。我慢しろ(笑)』
智 『えええ~っ』
和 『冗談抜きで、早く温もって出なよ。風邪引いても知らないよ』
俺は口を尖らせて仕方なく湯船に浸かる。
交代でニノが身体を洗い始めた。
今度は俺がニノの身体をじっと見た。
ニノは肌がとにかく綺麗。
色んなところにホクロ有るのも
知ってるのはこの俺だけなんだよな・・・。
智 『んー、やっぱ俺が洗いたいっ』
和 『煩いよっ、いいから100数えてから出な。』
俺は子供かよ?
智 『いーち、じゅうー、ひゃーくっ』
和 『何?そのふざけた数え方・・・』
智 『俺一人でそんなに長く温もってられないもん。』
和 『だからって、それはあんまりだろ(笑)』
智 『いいからお前も早く上がれよ。おいらもう限界だ。』
和 『しょうがないなぁ。
今度アヒルの浮くヤツとか買ってきてあげるよ。ウフフッ。』
ニノの身体観てたら、ちょっと逆上せてきた。
俺は風呂から出て暫くクールダウンしてた。
和 『まだ裸で居たの?完全に冷えちゃってるじゃん。』
智 『どうせまた裸になるんだから、これでいいの。』
和 『湯冷めしたらどうすんのさ?』
智 『大丈夫だってば!』
和 『もう一度温もってきたら?』
智 『大丈夫だって。』
和 『ホント、あなたっていうこと聞かない人だなぁ。』
智 『ちゃんとそれ以外は聞いてやるよ。』
和 『風邪引いて熱出しても俺は看病してあげませんからね!』
俺の嫁さんはいつからこんなに
口煩くなったんだ?
ま、そんなニノも可愛くて俺は好きだけど。
ニノの温まった肌から白い湯気が出てる。
茹でたての卵みたい。早く食べたい・・・。
智 『ねっ早くっ・・・』
俺はタオル1枚を腰に捲いたニノを引っ張って
2階の寝室へ行こうと急かす。
和 『待ってよ。俺まで風邪引かす気?』
智 『だって・・・』
和 『そんなに焦らなくても俺は逃げませんって。』
智 『チェッ・・・』
俺が拗ねて舌打ちすると
呆れ顔で髪を乾かしてる。
仕方なく俺は冷蔵庫にビールを取りに行った。
智 『ハッ・・・クションッ!』
和 『ほらっ、言わんこっちゃないでしょ。』
智 『風邪じゃねえし・・・』
でも、今夜はマジで冷える。
ヤバイかも。
和 『いつまで裸でいるつもり?いい加減に着ないと
ホント風邪引くぞ。』
智 『どうせ脱ぐし、面倒じゃん。』
和 『どんだけ楽しみにしてるんだよ(笑)』
その後、さすがに冗談抜きで寒くなって
スウェットに着替えて髪を乾かした。
だけど、ニノの言う事を直ぐに聞かなかった
俺が高熱で寝込むことになろうとは
この時思いもしなかった。
つづく