君への想いを,  更なる試練,  第15章

更なる試練④

第15章

更なる試練④

 

 

 

やっぱり何かニノが変だ。
まるで俺と休みを合わせたくないみたいな
そんな感じに受け取れる。

どうしてだよ?
俺はこんなにニノの事だけを考えてるのに。

智 『あっ・・・そうか。そうだよな。』

和 『え?なに?』

智 『釣りに付き合わせれるの嫌なんだよな?ニノは昔っから
船が苦手だからな・・・。』

和 『ええっ?』

智 『大丈夫だって。岸からでも釣れるところ有るんだってば。』

和 『はあ?』

智 『え?違うの?』

和 『1人で何言ってるのよ(笑)』

なんだ・・・
てっきり船が引っ掛かってるのかと思ったけど。
そうじゃないんだ・・・。
だとしたら、やっぱりそんな困った顔するのには
別の理由があるんじゃん。

マ 『あの・・・ニ宮さんのオフ日と合わせたほうが良いんですよね?』

智 『出来ればそうしてくれる?』

もう一度ニノの顔を覗き込む。
やっぱり何か様子がおかしい。

まあ、ここで話しても仕方ないから
これは家に戻ってから
確かめてみた方がいいかも。

家に帰り着いた俺達は
コーヒーを片手にソファーに腰掛けた。

智 『あのさ、ニノ?』

和 『何ですか?』

智 『俺と休み一緒は嫌なの?』

和 『そんなわけないでしょ。』

智 『だってさぁ、さっき俺がオフ日を合わせる様に頼んでたら
凄い困った顔してたじゃん。』

和 『そう?気のせいだよ・・・』

嘘だ・・・。
もう、何なんだよ?
どうしたっていうの?

智 『ニノってさぁ、俺が外泊しても平気?』

和 『何だよ、平気なわけないでしょ。』

智 『本当に?』

和 『もう、しつこいよ。』

イライラし出してる・・・。

和 『折角さ、休み貰ってゆっくり出来るんだから
自分の為に好きな事に時間使って欲しいって思ったんだ。
それだけだよ。』

智 『おいらはニノと一緒に居る時間が大事なんだ。
釣りも、絵も大事だけど、お前とは比較にもなんないよ。』

和 『さとし・・・』

智 『ニノはまだまだ俺の事分かってくれてない。』

和 『そんな事無いよ。』

智 『お前から釣りに行って来いって言われて、正直めっちゃ
嬉しかったよ。でもさ・・・
1人の時とは違うじゃん。お互いに・・・』

ってとこまで言って俺はハッと気が付いた。
もしかして・・・ニノの事分かってないのは俺なのか?
ニノはひょっとすると1人でしたい事が有るのかも。

ええ?それってまさかゲームじゃねえよな?

俺は釣りや絵よりニノが大事って言ってるのに。
俺はもしかしてゲームに負けてるのか?

だけど、冷静に考えてみると
ニノは俺と暮らす前まで
休みの日は1歩も外に出ないで
1日中オンラインゲームに明け暮れてるって話を
良く聞いてドン引きしてたんだよな・・・。

俺と暮らすようになってから
たまにはゲームもして遊んでる姿見てるけど
1日中っていうのは見たことないんだよな。

って事はやっぱり俺、ゲームに負けてるのか。
そう考えたら、なんだかめちゃめちゃ虚しくなってきた。

智 『ニノにとって俺って一体何なんだ?ただのセフレ?』

和 『はあ?今何てった?』

智 『だって、俺とは全然熱量が違うなって・・・』

和 『信じられないよ。本気でそんな事言ってるのかよ?』

智 『あ・・・いや、セフレは言い過ぎた。』

和 『許せないっ!』

智 『だから、それは取り消すってば。』

和 『取り消す?馬鹿にすんな!』

ニノがソファーから立ち上がり
凄い剣幕で2階に駆け上がった。

暫くしたら寝室から旅行用の鞄を持って下りて来る。

和 『何が気に入らなくてそんな事
言われなくちゃなんないんだよ?
悪いけど、俺今から家出するから。
じゃあね・・・バカさとし!』

智 『えっ?ちょっ、待ってよ。ニノ!』

和 『もうあなたにはガッカリだよっ』

俺は慌ててニノの腕を捕まえた。

智 『待てったら・・・』

和 『離せよっ』

その手を力一杯振り解いて
ニノはそそくさと家を出て行った。
ガレージから
ニノの車のエンジンを掛ける音が聞こえた。

俺は急いで窓から庭へ降りて裸足のまんまニノを追いかけた。

だけど、もう全然間に合わなくて
遠ざかる車をただ呆然と見送るしかなかった。
どうしよう・・・
大変な事になってしまった。
これってマジで最悪だ。

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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