君への想いを,  恋人の家出,  第16章

第16章 恋人の家出①

第16章

恋人の家出①

 

 

 

ニノが・・・
怒って家を出て行ってしまった。
それは俺の失言が原因。

どうしよう。
このまま戻ってきてくれなかったら。
ああ・・・
俺、どうかしちゃってたんだ。
でも、俺と休日を合わせたくなさそうな
ニノを見てたら、ついあんな思ってもみない事が
口から零れてしまったんだ。
俺はただ、ニノが一体何を考えてるか
それが知りたかっただけなのに・・・

俺はスマホを手に取り
ニノに急いで電話を掛けてみる。

『お掛けになった電話は・・・』

着信拒否・・・。
どうして?
何で?話し合おうともしてくれないんだ?
俺達、もう・・・終わりなのか?

ドラマの台本、覚えなきゃいけないけど、
今はもうそれどころじゃない。
ニノの実家・・・電話してみるか?
いや、そんな事をしたら
きっと家族にも心配掛けちゃうから
それも出来ない・・・。

連絡を絶たれた俺は
なすすべもなく、
ただリビングのソファーに呆然と腰掛け項垂れてた。

もう、待っていても今夜は戻って来ないかもな。
あんなに怒ってるニノ、初めて見た。
幾らなんでも「セフレ」はないよな。
そんな言い方されたら誰だって頭に来るよ。
どうしてあんなこと言っちゃったんだろう・・・

ちょっと気持ちが落ち着くまで
そっとしておいてあげるしかないかも。
とうとうその夜、ニノは家に戻って来ることは無かった。

翌日、当然の事だけど
マネージャーが俺にニノの事を聞いてきた。

マ 『大野さん、ニ宮さんから暫くご自分で直接現場に行くと
連絡が有ったんですが、何か有りました?』

智 『うん・・・実はニノ、家出したんだ。』

マ 『はっ?えっ?』

智 『ニノ、何処から電話してるか言わなかった?』

マ 『いえ・・・てっきりご自宅からだとばかり。』

智 『そう・・・マネージャーにも言ってないんだ。』

マ 『喧嘩ですか?』

智 『うん・・・あのさ、休暇の件だけど、
ニノの休みに合わせてくれなくてもいいから。』

マ 『休暇?そのことで、喧嘩ですか?』

智 『分かんないんだ。どうして俺が休みを合わせるって言ったら
困った顔するのか・・・』

マ 『大野さん、それはニ宮さんの気遣いじゃないですか?
折角の休日に大野さんが誰にも気兼ねなく
好きなように過ごして欲しいと思われたんだと思いますけど。』

智 『うん、ニノも同じような事を言ってた・・・でもさ、
何か、それだけじゃないような気がしたんだ。』

マ 『それだけじゃないというと?』

智 『ニノもたまには一人になってしたい事が有るんじゃないかって。』

マ 『例えば?』

智 『ゲームとか・・・』

マ 『それは違うと思いますけど。』

智 『そうかな?』

マ 『ニ宮さんが何か考えが有るのだとしても、
ご自分の事では無いと思いますよ。』

智 『うん、確かにそうかも』

マ 『困りましたね。ご自身で運転して現場というのは
特別なことが無い限り禁止なんですよね。
途中で事故とか起こされたらマズイですし・・・』

智 『俺も電話拒否されてるからな。』

マ 『そうなんですか。分かりました。とにかく私から
一度ニ宮さんにお家に戻られるように説得してみますよ。
大野さんは、間違ってもニ宮さんをこれ以上刺激しないように
して頂けますか?』

智 『それは勿論・・・』

マ 『ニ宮さんもきっと後悔されてますよ。』

智 『そうかな・・・』

マ 『それにしても、家出だなんてよっぽどの事でしょうね。』

智 『うん・・・おいら酷い事言っちゃって』

マ 『えっ?』

智 『ううん・・・なんでもない。』

そこはさすがにマネージャーにも言えないよ。
俺が悪いの分かってるし・・・。
マネージャーの説得に応じてくれるといいけど。
今回ばかりは難しいだろうな。

とにかくニノに会ったら土下座してでも謝らないとな。
例えどんな状況だったとしても
一番言っちゃいけないことを俺は言ってしまったんだから。

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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