仲間たちの反応②

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第17章

仲間たちの反応②

 

 

 

そして、その金曜日になった。

約束の時間は19時。
俺達は夕方まで仕事で
マネージャーのお迎えでそのまま直接
都内の有名な料亭へと向かった。

店の入り口でマネージャーが
店員に社長の名前を伝え
俺達二人は奥の座敷の部屋へと通された。

ちょっと早めに到着したので
まだ社長も次期社長もまだ来ていなかった。
俺達は、座敷の手前側の席に二人並んで
きちんと正座して社長の到着を待った。

智 『なんか堅苦しいね。ここ・・・』

和 『うん、俺さ、こういうとこ苦手・・・』

智 『ラーメンとかでイイのにさ。さっさと食べて帰ろうぜ。』

和 『そうだね。社長と今更話ってそんなにする事ないもんね。』

智 『俺達の事、聞かれるのかな?』

和 『そりゃ聞かれるでしょう。』

智 『何て言おう・・・』

和 『今ここで打ち合わせるの?(笑)どういう風に聞かれるか、
それにもよるでしょう・・・』

智 『YOU達、将来はどうするの?』

和 『ふふふっ、似てねーっ(笑)』

智 『別にモノマネしてんじゃねえもん(笑)』

和 『結婚しますって言う?』

智 『子供作りますって言う』

和 『やめなよ。ふざけてるって思われるよ。』

智 『真剣に言うもん。』

和 『馬鹿だね(笑)』

智 『とりあえず、あの家の御礼言っとけばいいよな。』

和 『そうですね。それでいいんじゃない?』

智 『それにしても遅いなぁ。』

和 『お腹減っちゃったね。』

智 『先にビール頼んで飲んでようか?』

和 『社長、到着して俺達がベロンベロンに酔ってたら
驚くだろうなぁ(笑)』

智 『んふふ・・・叱られるわっ(笑)』

和 『これって、俺達が同棲した事を祝福して
招いてくれたんだよね?間違いないよね?』

智 『え?そうだろ・・・。他になんか有るか?
もしそうじゃなかったら、嵐5人が呼ばれるだろう。』

和 『そうだよね。それじゃなきゃマネージャーが何か
知ってる筈だろうしね。』

俺達は、滅多な事が無い限り
社長と飯を食ったりとかしないんだ。
大きなイベントごととかある時位かな・・・。

だけど、今日みたいにスタッフも居なくて
個人的にってのは・・・
正直初めてかもしんない。
だから俺達が若干不安になるのも
仕方が無い事なんだ。
まあ、それだけ俺達の同棲って
自分達が考えてるより
周りに衝撃を与える大きな出来事なのかもしんない。

ニノとうだうだ無駄話してると
キッチリ19時に社長と次期社長が現れた。

社長 『いやぁ、お待たせしましたね。』

智・和 『あ・・・お疲れ様ですっ』

俺達は慌ててその場に立ち上がり頭を下げた。

社長 『いいから座りなよ。ええっとYOU達飲み物はビール?』

智・和 『ハイ・・・』

社長 『大野君、ニ宮君、仕事の方はどうだい?』

智 『はい、お陰様で忙しいです(笑)』

和 『何言ってるの?』

社長 『はははっ。そうか。』

テーブルにビールと料理がどんどん運ばれて来る。

社長 『それじゃ遠慮なく食べて。とりあえず乾杯しようか。』

俺達は生ビールで乾杯をした。

J 『どう?新婚生活は・・・』

智 『新婚って・・・まだ俺達結婚したわけじゃ・・・』

社長 『あの家は気に入った?』

和 『はい、凄く立派なお家で・・・有難うございます。』

J 『あんた達、喧嘩したでしょう?』

智 『え?どうして知ってるの?』

J 『やっぱり、そうなの?(笑)』

ニノが、誘導に引っ掛かった俺に
小声でばかって言って太腿を抓った。

智 『いてっ・・・』

社長 『まぁまぁ、喧嘩する程仲が良い証拠だよ。』

和 『はぁ・・・』

社長 『YOU達は子供の頃から知ってるから、話を聞いたとき
やっぱりって思いましたよ(笑)』

和 『やっぱり・・・ですか?』

社長 『そう。でもまだ世間がYOU達の事をアイドルという目で
見続けてる以上は、可哀相だけど、堂々と公表することは
出来ないから、それは理解してくれる?』

智 『それは勿論・・・』

社長 『僕等はYOU達の事は本当に喜ばしい事だと思ってますよ。』

和 『本当ですか?有難うございます。』

J 『それでね。社長はあなた方二人に今夜は特別に嬉しい
プレゼントを考えて下さったのよ。』

智 『え?何だろう?でも俺達もうプレゼントなら、
立派な家を貰ったけど・・・』

社長とJさんは顔を見合わせて
ニッコリと微笑んでみせた。
俺とニノは何だろうって顔で
お互いの顔を見合わせた。

つづく

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投稿者: 蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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