旅行プラン②

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第18章

旅行プラン②

 

 

 

次の日、ニノが旅行会社から
大量のパンフレットを集めて来てた。

俺はドラマの台本も有るから
その大量の旅行冊子の山を見て
これに全部目を通せってか?
と、気持ちがちょっとだけ萎えてしまう。

智 「ちょっとニノ?どんだけ貰ってきてるの?」

和 「だって、俺一人じゃ何処って絞れないからさ」

智 「そりゃあ、分からなくもないけど・・・何もこんなに・・・」

和 「全部目を通す必要はないよ。ざっと表紙だけ見て
興味あるのだけ拾ってくれたら・・・」

智 「うーん・・・そうだなぁ。」

もう沢山有り過ぎて頭が痛いよ。

智 「ニノは?この中でも気になるヤツって有るの?」

和 「社長が言ってたカリブって気になるんだけどな」

智 「カリブ海?・・・それって何処に有るんだっけ?」

和 「パイレーツオブカリビアンだよ(笑)」

智 「ああ・・・」

和 「ああって・・・(笑)」

智 「もう、それで良いじゃん。」

和 「何?その適当な言い方。あなたもちゃんと考えてよ。」

智 「だってニノが行きたい所ならおいらも行きたいもん。」

和 「ヨーロッパは遠すぎて5日間じゃさすがに足りないよ。」

智 「そうなの?」

和 「せめて7日~10日は無いとね・・・」

智 「あと2日追加出来ねえか、聞いてみる?」

和 「5日間も結構頑張ってくれた方なんじゃない?」

智 「うん・・・そう言われりゃな。」

和 「やっぱ、ハワイとかなのかなぁ。」

智 「一番無難といえば無難だけど。」

和 「あそこって日本人多いからさ。」

智 「こっちで旅行してるのと変わらないって事か。」

和 「そうなのよ。」

智 「アジアでも俺達は相当知れ渡ってるからなぁ。」

和 「オーストラリアは?」

智 「懐かしいなぁ。」

和 「あれ何時だっけ?楽しかったよね。」

智 「まだニノが20歳なんねえくらい昔の話だよね。」

和 「オーストラリアも意外に移動だけで時間掛かるよね。」

智 「そう思ったらさ、国内が良かったりしないか?」

和 「結局はそうなるよね(笑)でも泊まりだから
やっぱ国内はバレちゃうよ。」

智 「もう、何処も無理じゃんよ。」

和 「翔さんに相談してみようか?あの人短い休日使って
結構あっちこっち行ってるからさ。旅行プランについては
頼れると思うけど。」

智 「おっ・・確かに」

和 「ね・・・そうしよう。今度収録で会った時に俺聞いてみるよ。」

智 「そのプランに教会ウエディングちゃんと入れとけよ。」

和 「マジで言ってるの?」

智 「うん。こんなん冗談で言うわけないし。」

和 「いっとくけど、俺は花嫁じゃないですからね。」

智 「どっちも花婿だな(笑)」

和 「なんか恥ずかしいから止めようよ。べつに牧師とか居なくても
二人でどっかの教会に行って礼拝堂でお祈りしてくれば
それでイイんじゃないの?」

智 「まっ、そりゃそうだけどさ・・・」

和 「形式だけが全てじゃないからね。」

冷めてるなぁ・・・。
まあ、俺も多少恥ずかしいのは恥ずかしいしけど。
どうせ二人っきりで挙げる結婚式なんだから
ニノが言うとおり、どっかの教会だけ抑えて
神前でチューとかしとけば十分かもな。

和 「うちには翔さんっていう頼もしいツアコン居たのを
忘れてたよね。もうメンバーにも話したことだし
隠し立てする必要もないし、お土産も買わないとね。」

智 「そうか、お土産は確かに買わないと駄目だな。」

インドア派のニノが
今回特別な休暇という事で
この旅行の計画に俺より楽しみに話するのが
なんとも俺からすると珍しくて
可愛らしくて嬉しかったりした。
俺は本当に何処でもいいんだ。
ニノと二人で旅行に行けるんならね。

なんなら事務所が金出すって言ってるんだから
火星とか、月とか宇宙旅行でも良いぞって
冗談で言ったら
ニノが腹抱えて笑ってた。

つづく

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投稿者: 蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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