第19章
恋人が妊娠?⑦
智 「いいから、やってみるぞ。」
和 「ちょっ、待ってよ・・・」
俺はニノの言葉を無視して
テレビの電源消して、2階の寝室に上がる。
智 「いいから、早くっ」
渋々ニノも2階に上がってくる。
寝室のエアコンを入れて俺は洋服を全部脱ぐと
ソファーの上に投げ捨てた。
そのままベッドに潜り込んで
ニノが来るのを待つ・・・。
本当は、いつもと逆って違和感有るけど
俺のせいでこんな事になったんだもの。
ニノの事、助ける為だ・・・。
何だって俺はする。
ニノが寝室のドアを開けて
ゆっくりとベッドに近寄って、
上から俺を見下ろすと
和 「ねえ、サトシやめようよ。」
智 「え?どうして?俺はやるって言ったらやるよ」
和 「だって・・・」
智 「迷ってる暇なんてないじゃん。」
和 「そりゃ、そうだけど・・・」
智 「こうなったのは俺の責任なんだ。
心配するな。お前の事は俺が助ける・・・」
和 「でも・・・」
智 「いいから、お前も早く脱いでこっち来い。」
俺はベッドの横の空いた場所をポンポンッと叩いた。
はあっ・・・て大きく溜息をついて
ニノが服を1枚ずつ脱ぎ始めた。
ニノが裸になってくの見てるだけで
俺のソコは元気になる・・・。
やっぱ・・・どうしてもそうなる。
これは仕方ないことだ。
俺が今日はやられなきゃいけないのに。
動物的本能というか、どうしてもニノを征服したい
自分のモノにしたいという
欲情のほうが前に出てしまう。
ニノが布団の中に入って来たから
俺は彼を抱き寄せて
まずは何時もと変わらず
舌と舌を絡ませて濃厚なキスをした。
唇を離してニノを見つめたら
戸惑い隠せない表情で俺を見る。
智 「そんな顔すんな・・・」
和 「だって・・・やっぱりよそうよ。」
智 「なんで?治りたくないの?」
和 「治りたいよ。治りたいけど・・・やっぱり無理だって。」
智 「それじゃどうすんの?」
和 「何時もどおりでいいよ。」
智 「駄目だ。違和感とかこの際関係ない。」
和 「もしも、もしもだよ?俺が逆の方に目覚めて
もう二度とあなたにやらせなくなったらどうする?(笑)」
あ・・・そう言われると・・・
確かにニノも男だから
そっちがイイって思うかもしんないよな。
智 「そりゃ困るな・・・」
和 「でしょ?(笑)」
智 「んじゃ、どうするんだよ?」
和 「だから催眠療法を受けようよ。
無意識にならきっと抵抗無く出来るだろ?」
智 「でも、それって1回で済むんか?
何回も受けないと駄目なんだろ?」
和 「うーん、どうかな?もしかすると長期の治療法なのかもね」
智 「だったら面倒だよ。さっさと今からやろうよ。
お前が治るまでなら、付き合うからさ・・・」
和 「本気で言ってるの?」
智 「もう、覚悟は出来てるぞ。」
和 「そうか・・・分かった。あなたがそこまで言うなら。」
智 「あっ・・・待って・・・」
和 「なんだよ(笑)覚悟出来てるんじゃないの?」
智 「前儀まで逆にならなくてもいいじゃん・・・」
和 「はあ?」
智 「最後だけ代わればいい。」
和 「そういう問題なの?」
智 「そこは大事なの・・・」
ってか、ちゃんと出来んのかな?
ちょっと心配だけど・・・
俺は覚悟を決めた。
いつもの様にニノの感じる場所を丁寧に攻めていく。
膨らんだ胸と敏感になってる突起を
集中して弄ぶと
ニノの下半身はあっという間にその容を変える。
少しだけ膨らんだお腹を優しく撫でて
お臍の周りにキスをした。
ここに本当の赤ちゃんが居てくれたら
どんなに幸せな事だろうって
頭の中で思うと、胸がキュンとして切なくなった。
それは俺なんかよりニノの方が数倍も辛いんだって
思ったら、そんな事考えちゃいけないって
自分に言い聞かせた。
そしていつものように
口内でニノの張り詰めたそれを慰めると、
まずはニノが最初の絶頂を迎える。
ニノにもう一度口付けると
凄く欲しそうな目をして俺を見る。
智 「駄目だよ。ここからはお前が頑張らないと。」
和 「う・・ん・・・」
俺だってニノが欲しいけど・・・
今日は我慢するって決めたんだ。
まだまだニノは躊躇いの表情を隠せない。
それでも俺と上下を入れ替わり
俺の身体の上に跨って俺を見下ろして
眉を顰めた。
その顔が何時もは見せない表情というか・・・
ゾクッとするほど男前に見えて
俺に一瞬だけ緊張感が走った。
そして、ニノの方から荒々しく俺に口付ける。
ゴクゴクとニノの喉が鳴って
たちまちもう一人のニノが元気を取り戻して行く。
ああ・・・どうしよ。
いよいよじゃん・・・。
覚悟したとか言いながら
俺はちょっとビビッてた。
つづく