君への想いを,  恋人のストレス,  第20章

第20章 恋人のストレス①

第20章

恋人のストレス①

 

 

 

想像妊娠騒動も一段落して
ニノの体調も落ち着き
俺達に平穏な日々が戻った。

俺のドラマも順調に撮影が進んで
ニノはどちらかというと
去年ほどは忙しくないから
俺よりいつも先に帰宅して
家事も色々と1人で頑張ってくれてた。

今はちょっと余裕が無くて
いつもより構ってあげられないけど
もう少しの辛抱だから・・・
ニノもそれは分かってくれてるから
久し振りゲームに集中できるよ・・・
なんて強がり言ってるけど
本当はギリギリのところで我慢してるの
俺には分かってた。

たまに捲きで早く仕事が終わっても
飲みに付き合わされることもあるから
とにかく、かなりニノと話をする時間が
限られてしまい、こういう時は
誤解とか招きやすいので
できるだけスキンシップ取るようにはしてる。

そしてクランクアップが近付いてきた時
最後の台本を受け取った俺は
その中身を見て固まった・・・。
覚悟はしていたけど
遂に初めてのラブシーンが盛り込まれてて
本当にラストシーンなんだけど
ちゃんとハグしてキスまでしなきゃなんない。

ニノはドラマに関して
一切、俺にその話をしない。
気持ちは分かる・・・。
話したところでそれは仕事だと分かってるから
口出ししないって自分の中で決めてるんだ。

ただ・・・
まだ全然今のような関係になる前の事。
『怪物くん』の映画の中で
共演した海苛ちゃんがほっぺにチュー
というシーンがあった時
ニノは露骨に不機嫌丸出しで
俺と暫く口も利いてくれなかった。

海苛ちゃんはまだ全然子供だったのに
そんな子にまでヤキモチ妬くんだから
今回のはマジでそういうシーン有ると聞いただけで
どうなるかと思うと今から胃が痛くなる。

俺は台本をマネージャーに預けて
できるだけ移動中に台詞を覚える事にしたんだけど
俺が恐れてるのはニノって暇な時、
結構メンバーの出演してる番組、
観てるって以前話してた事なんだよな。

俺は忙しくて家に居ないし、
自分のドラマとか、録画してチェックとか
今までしたこと無いんだけど
ニノは俺が居ない日に
こっそり、OA観てる可能性有るんだよ。

・・・で、今日はOAの日・・・。
まあ、俺の顔見ても恐らくドラマについては
一切喋んないだろうけどね。
俺はOA終了の23時頃家に帰り着く。

智 「ただいま~」

和 「お帰りっ・・・。お風呂沸いてるよ」

智 「いつも悪いな・・・」

和 「俺が忙しくなったらやって貰うから気にしなくていいよ。」

いつもと変わりない会話にホッとする。

智 「ニノは・・・もう入った?」

和 「うん・・・帰って直ぐに入ったよ。」

智 「だよな・・・」

和 「何?ひょっとして一緒に入りたいの?」

智 「そりゃそうだよ・・・」

和 「それじゃ、面倒だけどもう1回入ろうかなぁ。」

智 「うん、入っちゃえ!」

和 「フフッ、しょうがないなぁ・・・」

って、お前も一緒に入りたいんだろうが。
一緒に入るのって
実は凄い久し振りだった。
洋服をさっさと脱いで
二人でバスルームに入ると
俺は速攻でニノに口付けた。

和 「んっ・・・ちゃんと洗ってから・・・」

智 「え・・・いいじゃん・・・」

和 「それってさ・・・」

智 「ん?・・・」

和 「いや・・・なんでもない。」

智 「何だよ、言えよ?」

和 「いいよ、なんでもないから。」

何か言いたそうなのは分かるけど
ニノはグッと言葉を噛み殺してる。
とりあえず、一緒に湯船に浸かって話を聞き出す。

智 「最近どう?もう身体は完全に平気なの?」

和 「うん・・・あれから本当にどうもなくなった。」

智 「そうか・・・良かったな。」

和 「うん。あなたが協力してくれたお陰です。」

智 「なんか思い出しただけで恥ずかしいな(笑)」

和 「そう?」

智 「そりゃそうだよ。」

和 「なんで?」

智 「何でって・・・お前はなんとも思わないの?」

和 「思わないです・・・」

ええ?マジか・・・。
あー、でも確かにニノは男だからな。
俺と逆転しようが、良かったらどっちでもイイってことか?

和 「たまには逆でもイイと私は思いますけど・・・」

智 「えええ?」

和 「今夜も何なら逆でいきましょうか?」

智 「え?で、でもさ・・・ニノ、もう治ったって・・・」

和 「治りましたけど。俺、そっちにも目覚めちゃったんで。」

智 「ええええっ?」

和 「ちゃんとあなたより満足させてあげれると思うけど。」

ニノがそう良いながら
俺にキスを迫ってきたから
俺は慌てて逃げるように湯船から飛び出した。

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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