リアル復活ラブ,  第21章

リアル復活ラブ④

第21章

リアル復活ラブ④

 

 

翔 「大野さん、こっち・・・」

俺は救急医療センターの入り口で
翔ちゃんに呼ばれて急いで走り寄った。

智 「ニノは?」

翔 「今処置室で手当て受けてるんだ。」

智 「そ、それで・・・容態は?」

翔 「かなりの衝撃だったみたいで意識を失ってるみたいだけど、
安心して。命に別状はないらしい。」

智 「なんでこんな事に・・・」

翔 「あれから、家に帰って喧嘩でもしたの?」

智 「いや・・・でも・・・」

翔 「23時頃かな。俺に電話してきてさ、
何か相談したい事が有るって言うから
きっとあなたの事だと思ったから
近くの店で待ち合わせしたんだよ。
そこに向かってる途中だったんだ。」

智 「事務所には連絡した?」

翔 「うん、もうマネージャーと幹部が動いてくれてる。」

智 「そうか・・・」

翔 「とにかく症状次第じゃ、仕事にも影響してくるだろうし。」

智 「全部おいらのせいなんだ・・・」

翔 「大野さん?」

智 「おいらがいけないんだ。ニノにもしもの事があったら・・・」

翔 「ニノは、大丈夫だよ。そんなに自分を責めることないよ。」

病院の外には、何処から嗅ぎ付けたのか
大勢のファンらしき人や報道陣が
夜中だっていうのに騒々しく集まってきていた。
事務所からも数人のスタッフが出て来て
その対応に追われてた。

そしてそれから1時間位してから
処置室の扉がようやく開くと
ベッドに寝かされたニノが
ぐるぐるに包帯を捲かれて
医療スタッフと一緒に出てきた。

智 「ニノ?・・・ニノ・・・」

俺はベッドに駆け寄りニノに呼びかけた。

医 「ニ宮さんはあちこちに外傷は有りますが
これといって大きい怪我では有りませんのでご安心下さい。
明日、念のために検査を受けて頂いて、
異常が見られなければ直ぐに退院もできますので。」

翔 「ああ、良かった。先生、有難うございます!」

医 「今は意識を失ってますが、それも恐らく
直ぐに戻られると思いますよ・・・」

翔ちゃんが俺の肩を抱きかかえる様にして
病室へ運ばれてくニノの後をゆっくりと追った。

翔 「ニノはあなたが大好きだから
きっとヤキモチ妬いたり
そういう自分が許せなかったりするんだよ。
あなた達、まだ始まったばかりじゃない。
ここで今どうしようか悩んでるくらいなら
即刻別れた方が傷だって浅くて済むかもしれないよ。」

智 「わ、別れるなんて・・・絶対嫌だ・・・」

翔 「だったら、何が有っても離しちゃ駄目だよ。
ニノはああ見えて、凄くナイーブなんだから。
あなた達って似てるようで全然真逆でしょ。
大野さんが光ならニノが影にならないとって
必死に頑張ってるんだよ。
だから悩んだんじゃないのかな。」

智 「おいらは光なんかじゃないよ。
キラキラ輝いてるのは寧ろアイツの方だし・・・」

翔 「あなたにはね。そんなふうに映るかも知れないけど
ニノにはあなたが眩しいくらい光の存在なんだと思うよ。
俺にはなんとなくニノの気持ちが分かる。」

智 「おいらどうしたらいいの?」

翔 「もう、何事もなかった様に家に連れて帰れば?」

智 「もう、悩んでないかな?」

翔 「それはどうか分からないけど、さすがにこんな事になって
それどころじゃないだろうからさ。反省もするだろうし。」

智 「うん。そうだね・・・」

翔 「あなた、顔色悪いけど大丈夫?」

智 「うん、おいらは平気。そんな事より翔ちゃんこそ
もう戻って休んでよ。明日も仕事でしょ?」

翔 「うん・・・でも・・・」

智 「大丈夫。ニノにはおいらが付いてるから。」

翔 「そうか・・・。それじゃ今日は帰るよ。
俺なんかでよければ何時でも二人の相談に乗るから、
遠慮しないで言ってよね。」

智 「うん、ホントありがとね。」

翔ちゃんが病室を出て行った。
時計を見たらもう午前3時を回ってた。
俺はベッドの横の椅子に腰掛けて
ニノの手を握り、
眠ってるニノの頬にそっと口づけた。

痛々しい包帯姿のニノの姿を見つめていたら
胸が詰まって息苦しくなった。
大した怪我でなくて良かった。
そう思ったらなんだかホッとして
涙が勝手に溢れて止まらなくなった。

智 「うっ、ううっ・・・ゴメンね、かず・・・」

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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