愛の証⑦

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第24章

愛の証⑦

 

 

純白のウエディングドレスに身を包んだニノが
ヴァージンロードの上を翔ちゃんのエスコートで
ゆっくりと俺の方へ歩いてくる。

翔ちゃんが何でか分からないけど
途中から感極まって涙ぐんでる・・・。
花嫁の父親の気持ちにでもなってるんだろうか?

俺の目の前に立ち止まると
翔ちゃんと組んでいた腕を俺の腕に組みなおして
ニッコリと天使みたいに微笑んだ。
そして俺達は神父さんの前に並んだ。

それから神父の聖書の朗読が始まる。
その後、誓約の問い掛けが始まる。

汝、大野智は、和也を妻とし、
健やかなるときも病めるときも、
富めるときも貧しきときも、
死が二人を分かつまで、愛し合うと誓いますか?

智 「はい、誓います」

汝、二宮和也は、智を夫とし、
健やかなるときも病めるときも、
富めるときも貧しきときも、
死が二人を分かつまで、愛し合うと誓いますか?

和 「はい、誓います」

それでは・・・指輪の交換を・・・。

俺達は緊張する事もなく
終始リラックスしたムードで
お互いの指に指輪を嵌めた。

それでは・・・最後に誓いのキスを・・・

ニノのベールをゆっくりと持ち上げる。
そうだった。人前でチューしなきゃなんねえんだ。
ちょっと照れくさいけど今日は特別だからな。
俺はニノと暫く見つめ合う。
それから、いつもニノは俺とチューする時は
必ず薄目を開けてるんだけど
この時ばかりはしっかりと目を閉じて
俺からのキスを待ってる。
ううっ・・・やばっ!超絶可愛いなぁ。
俺は顔を少し傾けて
ニノの唇にキスをした。

それから滞りなく式を終えた俺達は
仲良く腕を組んで教会の外に出た。
メンバーとマネージャーが
ライスシャワーとクラッカーを鳴らして祝ってくれた。

潤 「よっ・・・お二人さん。おめでとう~」

翔 「大野さん、ニノ、おめでとう~」

雅 「ニノ、めっちゃ可愛かったよ。リーダーも素敵だった。
おめでとう~」

智 「皆、今日は忙しいのにこんな所まで駆けつけてくれて
本当に有難うね・・・」

雅 「もう、翔ちゃんなんか感激してずっと泣いてたんだよ。」

翔 「はあ?そういう相葉さんもじゃん。」

雅 「ごめんね、俺もう仕事戻らないと。」

和 「ああ、ホント?有難うね・・・」

雅 「あのさ、最後に俺から一つだけお願いが有るんだけど。」

智 「え?なに?」

雅 「もう一回だけここでチューしてくれない?」

潤 「あ、いいね。俺もさっきちゃんと見えなかったから見たい!」

翔 「俺も見たい!」

智 「はあ?お前ら見せモンじゃねえぞっ///」

和 「いいじゃん。せっかくここまで来てくれたんだし。」

智 「えっ?えええ?」

意外や意外・・・
いちばんそういうの恥ずかしがると思ってたニノが
悪戯っ子みたいにニヤリとわらって
俺の首に腕を回すと、その唇を重ねた。
しかもめっちゃ普通に濃厚なキス・・・。
ニノは分かってわざとやってるんだ。
全て計算なんだよ。
こうしておくことで、これから皆の前でも
キスぐらい平気だからねって
そういう意味合いなんだよ。きっと・・・

翔 「うわっ・・・マジか・・・」

雅 「さすが、ニノ。やるねえ・・・いひひひっ」

潤 「もう、分かった!分かったから(笑)」

翔 「あー悶々とするわぁ(笑)」

雅 「有難う。二人共お幸せにねっ。それじゃ俺戻るわ・・・
皆またね~」

潤 「俺達も時間無いからこれで失礼するよ・・・」

翔 「それじゃ、二人ともまたね。」

智 「う、うん。ホント有難うね。」

和 「お疲れ様、気をつけてね。」

皆それぞれの仕事へ戻って行った。

和 「はぁ・・・終わったね」

智 「うん・・・」

和 「我々も戻りましょうか?」

智 「もう着替えちゃうの?」

和 「いつまでもこんな格好恥ずかしいよ。」

智 「そんなこと・・・凄く可愛いのに」

和 「キリがないですよ。いいから着替えましょう。」

智 「ね・・・お願いだから着替える前に・・・」

和 「フフッ・・・しょうがないですね。」

さすがは俺が選んだ嫁さんだな。
言葉で言わなくても、俺が何考えてるのかお見通しなんだ。

誰も居なくなったチャペルの入り口で
俺達は最後にもう一度熱い口付けを交わした。
唇をそっと離して名残惜しそうにニノを見つめたら

和 「何こんな所で反応してんだよ(笑)」

智 「バレタ?(笑)」

和 「いいから、とっとと帰りましょう」

俺の手を掴んで控え室に引っ張ってくニノ。

着替えを済ませて
車に乗り込むと
俺はニノを覗き込んで

智 「ニノ?幸せか?」

って聞いてみる。

和 「お陰様で。多分今まで生きてきた中で最高に幸せな1日だったよ。」

喜びを噛み締めるように俯きながらそう答えた。

智 「おいらも・・・」

ニノの薬指に銀色の指輪が光って、
その左手をぎゅっと強く握り締める。

俺達は今日のこの幸せな日の事を
一生忘れる事はないだろう。

つづく

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投稿者: 蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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