偽装の先に待っているもの,  君への想いを,  第26章

偽装の先に待っているもの⑥

第26章

偽装の先に待っているもの⑥

 

 

 
(side nino)

稽古場に到着すると
既にみんな週刊誌を見ているのか?
なんとなく気まずい雰囲気だった。
スタッフ達も今日に至るまでは全て極秘で動いていたから
それは仕方ないことではあるけど。

俺とリーダーはいつもと変わりなく
イチャ付いて平然としてた。

翔ちゃんがリーダーの袖を引っ張って
稽古場の隅っこへ連れてく。
恐らく真相が分からないから
リーダーに記事の内容を知ってるか
まずは確認しようとしてるんだろう。

翔 「そうかぁ・・・そうだよね。ああ~ビックリしたよ。」

そう言いながらリーダーと俺の近くに戻って来た。

和 「なんか、お騒がせしちゃってすみません」

翔 「いやいや・・・ニノも大変だよな。」

和 「仕事だからね。仕方ないですよ。」

翔 「松潤と相葉さんにもそこはちゃんと
   説明しておいた方がいいと思うよ。」

和 「うん・・・そうだね。」

そう言ってる間に二人が稽古場に入ってきて
早速、その週刊誌片手に・・・

雅 「ちょっと、ちょっとぉ~何だよこれ?」

潤 「幾らで契約したの?」

和 「えっ?」

潤 「大体言わなくても分かるよ(笑)やらせだろ?」

雅 「だけど、どうしてニノが?リーダーは平気なの?」

智 「平気なもんか。でも辛いのは俺よりニノだから。」

翔 「上は何考えてるんだ?あなた達の事知ってたうえで
   こういうことやらせるんだな。
   もうドSとしか考えられないよな。」

潤 「どうせ涼介の尻拭いみたいな事でしょ?」

和 「内緒だよ・・・」

潤 「分かってるよ」

雅 「だけど、さすが最優秀主演男優賞だよね。
   この週刊誌見てさ、お芝居だとは誰も気付かないよね。」

和 「やめてよ・・・。変な褒め方するの」

潤 「だから、ニノが抜擢されたんだろうなぁ。」

雅 「そんなんに利用されるくらいなら、
   賞なんてさ、結局何の意味も無くない?」

和 「相葉さんの言うとおりですね(笑)」

雅 「でもお芝居でホント良かったよ。
   俺、リーダーがめっちゃへこんでるんじゃないか
   って、心配したんだから・・・」

智 「んふふっ・・・優しいな。ありがと、相葉ちゃん。」

翔 「周りの対応はどうしろって?」

和 「暫くは様子を見るんですって。
   皆も俺からは何も聞いていないって
   仮にマスコミから聞かれてもシカトしておいて下さい。」

雅 「うん、分かったよ」

潤 「まあ、騒ぎも一時的なものだろうしね。」

翔 「うん、とりあえず俺達は何時もどおりで・・・」

和 「お願いします。」

それから新曲の振り付けを習って
レッスンを済ませ、夕方には解散した。
リーダーは、CMの打ち合わせとかで
まだ帰れないらしくて
俺は一人で先に家に帰ることにした。

帰りの車の中で俺はメールが届いてる事に気が付いた。

誰かな?
それは、山田からだった。

なになに・・・?

お疲れ様です。
ニ宮先輩、先日から僕の事で
何かとご迷惑をお掛けしてしまい
本当にすみませんでした。

先輩は謝るなと言って下さいましたけど
やはり、大人としてキチンとお詫びをするのが
筋かと思っています。

もしも都合が宜しければ
今度、お酒でもご馳走させて下さい。

お返事お待ちしています。

涼介

・・・硬いな(苦笑)
っていうか、アイツは事務所から
俺に逢うなとは言われてないのかな?

暫くは近付くなって言われてるし
俺も今更合う気なんて更々無いし・・・。
とりあえずこのメールに対して返信する。

事務所から逢っちゃいけないって言われてる。
お詫びとか全然気にしないでいいから。
仕事ガンバレよ・・・。

ニ宮

それから山田からは一切連絡は無かった。
リーダーが心配するような事は何も無い。
仕事だと割り切ってキスしたくらいで
そう簡単に恋が始まるわけがないよ。
あの人は心配性なんだ。

でもまぁ・・・
後輩との距離感って大事だなって
この時俺はしみじみ感じていた。

そして・・・
週刊誌で大騒ぎになった数日後のこと。
俺はゲストで呼ばれた特番で
山田が共演だという事に
現場に入ってから気が付いた。

何で?
どうして共演とかさせるかな?
これはマズイでしょ・・・。
俺は慌ててマネージャーを呼んで確認した。

和 「ちょっと、どういうことだよ?なんかの間違い?」

マ 「いえ・・・敢えて、の共演のようです。
   動揺されるのは分かりますけど、恐らく
   視聴率稼ぎと話題作りじゃないでしょうか。」

和 「どこまでふざければ気が済むんだよっ」

そこへ山田がやって来た。

山 「おはようございます。今日は宜しくお願いします。」

和 「あ・・・うん、おはよ。」

俺なんかより、全然涼介の方が落ち着いてた。
とにかく、何も無かったかのように振舞うしかないな。

下手に意識すると余計に騒がれる・・・。

ちょっとさすがに度重なる事務所の無茶振りに
俺は苛立ちを抑えきれなくなっていた。

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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