君への想いを,  恋人の秘密,  第27章

恋人の秘密⑧

第27章

恋人の秘密⑧

 

 

 

 

 

ソファーに横になったニノが
ちょっと不機嫌そうな顔をした。
そんな顔されたら・・・さすがに俺も萎えてくる。

智 「なっ、なんだよ?」

和 「あなた、まだ俺の事信じてないでしょ?」

智 「そ、そんなこと・・・」

一度ソファーに身体を沈めたニノが
ゆっくりとその場から起き上がった。
俺はもう一度ニノの顔を覗き込みながら
身体を押し倒そうと肩を掴んだけど
その手は軽く跳ね退けられた。

智 「どうして?」

和 「身体なんてね、幾らでも嘘つけるよ。」

智 「えっ?」

和 「俺がね、もし嘘ついてるかどうか見抜く為に
   身体の反応で確認するんだったら、
   それはするだけ無駄ですよ。」

智 「何言ってんだ?」

和 「心の中を見抜けないないのなら、
   セックスするだけ虚しいって言ってるの。」

智 「それじゃ聞くけど、ニノは俺の心の中見抜いてるのか?」

和 「あなたは単純だから、直ぐ分かるもの(笑)」

智 「例えば?どんな風にだよ・・・」

和 「まだ、俺と涼介が密会する事を不安に感じてる
   ・・・だろ?」

智 「うぅっ・・・」

和 「ほらねっ。図星・・・」

智 「ニノの事を信じてないわけじゃないんだ。
   今日さ、あいつと飯食ってて思ったの。
   やっぱ若いヤツには敵わねえなぁって・・・。
   唯一さ、勝てることってお前のことが好きっていう
   この気持ち位だろ・・・。」

和 「だからって死ぬほど無限に俺と愛し合ったところで
   その不安は消え去らないと思うけど・・・」

確かにニノの言うとおりなんだ。
もう、一緒に暮らすようになってから
数え切れないくらい、時間が許すかぎり
身体の関係を積み重ねてきた。
だけど、いざ今みたいな状況に追い込まれた時に
絶対にニノが俺から離れていかないっていう
自信が何処にもないんだ。

俺は大きく溜息をついて
立ち上がり、その場に脱ぎ捨てた洋服を拾うと
力なく風呂場に向かって歩いた。

結婚してるといっても
入籍したわけでもなくて
何も二人を繋ぎ留めておくものがない。
首から提げたネックレスに通してる結婚指輪。
これだって形として立証したくて買ったけど
気やすめくらいにしかならない気がした。
俺はそれをギュッと握り締めて
熱いシャワーを頭から被った。

この幸せな生活を守っていく為には
心の全部を繋ぎ留めておく必要がある。

そう・・・
全ては努力と忍耐、そしてお互いを信じる事。
それに尽きる。

身体を洗い終わって歯を磨いてたら
ニノも風呂に入ってきた。

和 「なんだよ?急に勝手に自分だけ入りやがって・・・」

智 「え・・・あ、ごめん・・・」

和 「俺、あなたと何もしたくないとかさ、言ってないからね?」

そう言って背中にくっ付いて俺の腰に腕を回した。

智 「なんだ。したくないのかと思った(笑)」

和 「あれ?思って欲しいの?」

そう言ってもう一人の俺を鷲掴みにする。

和 「なーんだ。完全にクールダウンしてるじゃん(笑)」

俺は慌てて口を濯いで
ニノの方を振り返った。

智 「ニノがチューしてくれたら直ぐに復活するけど。」

和 「フフフッ、俺ね・・・
   きっとあなたが思ってる以上にあなたの事が
   好きですよ・・・」

そう言いながら
目を細めたニノがやけに色っぽく見えた。
ゆっくりと俺に唇を近付けるニノに・・・

智 「さっきの仕返し(笑)」

って、シャワーを頭から掛けてやった。

和 「うわっ・・・も~何だよっ。仕返しって・・・」

智 「だって俺のやる気を殺いだじゃん。
   だから仕返しだよ(笑)」

和 「お前が勝手にやる気失くしただけじゃん。」

智 「いいからさっさと座れ(笑)おいらが洗ってやる。」

膨れっ面のニノを笑いながら洗ってあげた。
勿論・・・その後はしっかり愛し合った。

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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