君への想いを,  映画の仕事,  第28章

映画の仕事③

第28章

映画の仕事③

 

 

 
ニノとの映画の共演はメンバーにも伝えられて
最初は驚いていたけど、まぁ俺達の関係はとっくに
バレてはいるから、話題としては盛り上がると
なんか面白がられてた。

翔 「原作がBL小説ってのが面白いよね。二人の関係を知ってる
   俺達としては、普段の二人を見ちゃう感じでなんか恥ずかしいけど。」

雅 「本当だね~。二人がちゅーしてるとこ
   何度か見せてもらったけどさすがにこういう映画となるとさ、
   マジで芝居なのかマジなのか分かんないってなるよね。」

潤 「いいんじゃない?リアリティが有って(笑)」

和 「普段やってるようになんか絶対するわけないじゃん///」

潤 「そりゃ、ニノは最優秀取ったくらいだから(笑)
   だけど・・・大野さんにそんなお芝居が出来るの?」
翔 「いやいやいや・・・無理でしょう(笑)」

和 「だから俺がクランクインするまで暫く特訓するの。」

雅 「へえ・・・特訓?なんか面白そう。」

智 「面白くないし・・・」

潤 「特訓って?芝居っぽく見せる特訓ってこと?」

和 「勿論です・・・」

翔 「それも大変だなぁ・・・」

智 「もう、マジで助けてよ。どうしてこんな仕事俺に来たのか謎だよ。」

潤 「そりゃ、事務所は二人の事知ってるからね。」

雅 「いいじゃん、リーダー。他の人が相手役だったら心配でしょ?」

智 「うん、そりゃね・・・」

雅 「映画公開になったら俺絶対観に行くよ。うひひひっ・・・」

翔 「うん、俺も行く。楽しみだな・・・」

和 「いいよ。恥ずかしいから誰も観ないでも。」

潤 「何時からクランクインなの?」

和 「来月頭かららしいけど・・・」

雅 「リーダー、頑張ってね。」

智 「う・・・うん・・・」

実はこの特訓はもうとっくに始まってた。
芝居って本当に苦手なんだよな。
台本覚えるのはニノと読み合わせ出来るから
そんなに大変ではないんだけど・・・
ようは、ラブシーンなんだ。
上半身裸で抱き合ったりとか
結構過激なシーンが多いんだけど
相手がニノだから・・・
つい芝居を忘れそうになっちゃうんだよ。

しかも2ヵ月半のお預けも喰らってる事もあるから
特訓とか言われても・・・
直ぐに芝居を忘れて本気になってしまう俺。

レギュラー番組の収録から帰って
少しだけシーンの特訓をその日もしてた。

和 「それじゃ、ここのシーンやってみる?」

俺が強引に誘った飲み屋で
ニノに迫るという簡単なシーンだ。

役名  智→野上崇
    和→奥村光

智 「奥村さ・・・今夜この後って予定有る?」

和 「何も無いですけど・・・どうして?」

智 「俺んちで飲み直そうかと思って・・・」

和 「え?先輩の家ですか?」

智 「そう。明日は休みだしさ、なんなら泊まっていいよ?」

和 「でも・・・」

智 「俺が何かするとでも思ってる?」

和 「えっ・・・別にそういうわけじゃ・・・」

下を向いてはにかむ演技のニノ。
可愛いんだよなぁ・・・。

智 「だったら、決まりだね。」

和 「や・・・今夜はこれで帰ります。」

智 「駄目・・・」

和 「え?ちょっと台詞が違う・・・」

ニノを下から覗き込むように見上げ微笑む俺。
ニノと目が合った。
笑いたいのを堪えてるのが分かる。
駄目だわ、直ぐにでもチューしたい。
俺はそのままソファーにニノの事を押し倒してしまう。

和 「んんっ・・・!駄目じゃん。」

智 「大丈夫だから。本番はちゃんとブレーキかけるから。」

和 「それじゃ全然特訓にならないでしょ!」

智 「いいの。マジで本番はちゃんとやるし・・・」

って具合で俺達の台本に沿う特訓は
全然前には進まない。
ニノも呆れてるけど
プライベートはプライベート、仕事は仕事だろう。
俺だって使い分けくらいちゃんと出来る。

ソファーの下で可愛く照れてるニノをほっとくなんて
俺には絶対に無理・・・出来ないよ。

結局その日の特訓は中断。

クランクインまではあと三週間後に迫ってる。
恋人が恋人役ってなんなんだろな?
これがまだ結ばれる前だったなら
どんなにテンション上がったことだろう。

皮肉な話だよ。まったく・・・

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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