第29章
100年先も愛を誓うよ①
ニノと暮らすようになってそろそろ1年が経つ。
ずっと一緒に居ても全然俺達は変わらない。
仕事の現場でも相変わらず
仲がイイからメンバーにもいい加減
呆れられてるというか、完全にスルーされてる。
今はコンサートのリハーサル中で
汗まみれで振り付け覚えてるんだけど
休憩に入れば途端にニノが俺の横に駆け寄り
当たり前みたいにくっ付いて座る。
潤 「あなた達よくまぁ飽きないね(笑)」
智 「何が?」
潤 「はははっ。だって自宅でもずっと一緒で仕事でも一緒だろ?」
和 「飽きるわけないよね・・・
俺達はそれが普通なんだもん。」
翔 「そうそう、時々あなた達が双子に見える時があるよ。」
潤 「それは似てるからってこと?」
相 「ん、でも最初から似てるんじゃなくてさ、
それってずっと一緒だから似てくるんじゃないの?」
翔 「あー、それ分かるような気がする。
夫婦って似てくるとかいうもんな・・・」
和 「でも、俺どう頑張っても船とかいまだに
乗りたいと思わないけどな・・・」
智 「そこが似てくれると一番嬉しいんだけどなぁ」
和 「どうして?」
智 「休みの度に一緒に釣り行けるもん。」
和 「嫌です(笑)」
潤 「それリーダー、俺でも嫌だわ(笑)」
智 「ええ?釣りの楽しさを知らないから
君達はそういう事言うんだよ。」
和 「だったら、釣りが好きな人と結婚すれば?」
智 「うん・・・確かに。」
和 「はあ?あったまきた!俺、絶対に別れてやんないから!」
翔 「おおっ、こわっ(笑)」
潤 「リーダー、ニノから思いっきり高額な手切れ金を
要求されるかもよ(笑)」
和 「それも一生掛かったって払えないくらいの
高額の支払いを請求します(笑)」
智 「えええ?マジか・・・身体で支払うから勘弁してくれ。」
相 「おおちゃん、生生しいよ。うぃひひひっ」
翔 「しかし、幸せそうで羨ましいなぁ・・・
俺もパートナーが欲しくなったかも。」
智 「翔ちゃんには相葉ちゃん居るじゃん。」
翔 「えええっ?待って、何それ?」
相 「あ、それ多分靴がおそろだから言ってるんだよ。
ね?そうでしょ?リーダー。」
和 「だけど、毎晩お相手しなきゃならないよ?
翔さん耐えられます?(笑)」
翔 「まっ、マジで?それは無理だな・・・
若い頃なら分かるけど・・・」
潤 「なんだ?その話、面白いな・・・」
相 「俺達、適齢期超えてるのに誰も結婚しないなんて
世間から思われてるけど、実際ここには
既婚者がまとめて二人も居るからなぁ」
智 「お先してゴメンね・・・」
相 「いや、年功序列でいいんじゃない?」
和 「リーダーももう直ぐ36だって(笑)」
智 「なんで笑うんだよ?」
和 「もう、俺は昔からそれくらいだと思ってたから。」
智 「お前は本当に変わんないからイイよなぁ。」
潤 「若い嫁さん貰うと、気苦労が耐えないね(笑)」
智 「どういう意味だよ?」
翔 「ニノは永遠の17歳だからね・・・
狙ってる輩が多いかもって事でしょ?
大野さんも頑張らないと、知らないよー(笑)」
智 「マジか・・・」
和 「頑張んないでいいですよ。ほら、リハ戻るよ・・・」
俺達は仲良く手を繋いでリハーサルに戻る。
智 「ニノ・・・おいら頑張るからな。」
和 「え?いいってば。あれは皆冗談で言ってるんだから
真に受けなくていいんだよ・・・」
智 「だって・・・」
和 「あなたが年を取れば、幾ら俺だって同じように年は取るの。」
智 「でも・・・」
和 「俺、例えあなたがお爺ちゃんになっても好きですよ。」
智 「ニノ・・・おいらも。」
もう、そんなこと言うから
ギュって力一杯抱き締めたくなったけど
スタッフもメンバーも皆居るから
また家に帰ってからだな。
ニノはあんなこと言ってくれてるけど
これから10年後も20年後も
変らずに愛し合えるように
俺も少しは努力しなきゃな。
リハーサル終わって帰りの車の中でも
俺達はいつもと変わらず
手を繋いでラブラブにしてると
マ 「ホントにお二人って仲イイですね(笑)」
って言われて俺達はお互いの顔を見合わせて
フフッて笑った。
誰にも不快に思われない俺達の関係は
きっとこれからもずっと続いていくんだ。
誰がなんと言っても
俺達はお互いが愛おしくて仕方ないんだからさ。
つづく