Destiny

Destiny もう一つの未来 22

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もう一つの未来 22

 

 

 


「リーダー、気が付いた?」

「おいら・・・何でこんな所に?」

病院での処置が終わり、病室でそれから数時間眠り続けた智が
ようやく目を覚ました。

「何も覚えて無いんだ?」

「無事で良かった・・・一時はどうなるかと思ったよ。」

「何が有ったの?」

「何処まで覚えてる?夕べの事。」

「ニノと電話で話した。その後藍にも電話した。」

「お薬は・・・?」

「え?薬?」

「やっぱり覚えて無いんだ。」

「薬って何のこと?」

「夕べあなた睡眠薬を大量に飲んでしまって、そのまま
 意識不明になったんだよ。」

「ぜ、全然覚えてない・・・」

「藍さんが朝からあなたに頼まれた買い物を済ませて
 マンションに行ったら、あなたベッドにうつ伏せで倒れてて
 どんなに揺すり起こしてもビクともしないし
 薬の残骸見て自殺と勘違いして救急車呼んだんだ。」

「そうだったんだ・・・で?藍は?」

「藍さんは仕事が有るからって戻ったよ。」

「そうか・・・」

「あの、一つ聞いても良いかな?」

「えっ?何?」

「藍さんってさ、本当はどういう関係なの?」

「え・・・どういうって・・・幼馴染みの友達だけど。」

「幼馴染みって話は藍さんからも聞きました。」

「そ、そうなんだ。」

「どうして幼馴染みのただのお友達がね、あなたの家の合鍵とか持ってるの?」

「え・・・」

「普通に鍵開けてあなたのマンションに入ったわけでしょ?
 まぁ、そのお陰で手当てが遅れずに済んだといえば済んだけど。
 俺はその事について、どう解釈すればいいの?」

「二、ニノ?」

「俺にも下さいよね?鍵・・・」

「ええっ?」

「これから俺はあなたの家で寝泊まりするから。」

「なっ、何で?」

「俺、藍さんにすげえ怒られたの。
 どうして一緒に住んでやんないんだって。」

「で、でも・・・」

「あれ?こないだあなたは俺に言いましたよね?
 俺と一緒になりたいって。あれは冗談だったの?」

「冗談なんかじゃないけど・・・」

「俺はもう決めたから!今回みたいなのホントに御免ですからね。
 これからは薬は俺が全部管理するし、身の回りの事も俺がやる。」

「で、でも・・・」

「安心して。CRASHはもう解散する。俺も丁度身の振り方考えないとって
 思ってたところだし、あなたと一緒になるっていう選択肢も
 まあ、有りだなって思ってるから。
 それで?藍さんが合鍵持ってる理由だけ教えてよ。」

「仕事が・・・」

「はい?」

「仕事が忙しくて、色んなことに手が回らなかったからさ、
 時々あいつに日用品とか食材買いに行って貰ってたんだよ。」

「ホント?」

「ほ、本当だって。」

「それ以上の関係とかじゃないんだ?」

「それ以上って?」

「肉体関係とか・・・」

「えっ・・・あるわけないじゃん。」

「それ、信じてもいいのね?」

「信じてくれ!」

「フフフッ。イイよ、信じてあげる。それじゃ、俺は忙しいから
 これで帰るね。あ、明日検査して大丈夫みたいなら
 午後から帰っていいそうです。俺、迎えに来ますから
 今日はここでゆっくり休んでね。」

「ニノ・・・」

「本当はまだ居てあげたいんだけど、俺もずーっと今日付き添ってて
 何にも出来なかったからさ。」

「す、すまない。」

「謝んないで良いですよ。俺が頼まれた訳でもないのに
 勝手に付き添ってただけですから。
 あ、ご家族には心配掛けるといけないから
 連絡はしないでくれって病院側にお願いしときました。
 さ、戻って俺も荷物とか纏めなきゃ。
 明日からあなたの家で生活しなくちゃなんないし。」

「え?明日からって・・・」

智には殆ど何も言わせない勢いで俺は一方的に
自分なりに考えた結論を一気に並べた。
智は戸惑ってる表情だったけど、
俺の意思は固かった。

「とにかく、今夜は何も考えずにぐっすり眠りなよ。
 じゃあね。また明日・・・」

 

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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