ラブソングは君と,  第5章

君の中の真実①

第5章

君の中の真実①

 

 

そして、翌日からニノは俺の仕事を手伝ってくれることになった。

アシスタントの奈緒ちゃんとは顔を合わせれば相変わらず喧嘩になるから、事務所ではなくてリビングにデスクを準備してそこでパソコンの処理をやって貰うことになった。

ニノはユーチューバーってこともあるけど、動画編集とかも得意だから俺のイラストの処理もちょっとやり方を教えたら、俺なんかよりも色々詳しくて難なくこなしてくれた。

そしてその数日後のこと、仕事の用事で潤君が家を訪れた。

「大野さん、お疲れでーす。」

「あっ潤君、お疲れ。」

「来月の掲載のイラストの事で相談が有るんだけど。」

「あっ、クリスマス特集だったよね?」

「そうそう。幾つか提出して貰ってるイラストと別に追加で依頼が入ってるんだ。」

「え?間に合うかな。」

「あ、もし無理なら別口当たるけど。」

「いや、まあちょっとお茶でも飲みながら詳しく聞かせて貰うよ。」

「あ、私お茶淹れてきます。」

「いや、ニノに頼むから、奈緒ちゃんは仕事しててよ。」

「そ、そうですか?」

「ニノ?」

「あ、そうか。潤君はニノがここに居る事まだ知らなかったね。」

「ニノって、前に大野さんとBarで会った?」

「覚えてた?いいから、リビング来なよ。」

俺は潤君を連れてリビングに移動した。

「ニノ、お客さんにコーヒー淹れてくれる?」

「はーい。あっ!松本さん?」

「わわっ!本当にニノだ。何でここに居るの?」

「実はね、潤君、驚かないでよ。おいらあの後ニノと正式に付き合ってるの。」

「はっ?ま、マジで?」

「だから、驚かないでって言ってるのに。」

「あー、何かこないだ相葉さんが訳の分からない事言ってたけど、このことだったんだ?」

「あ、相葉君ね・・・そういえばバーベキューに誘われたの忘れてた。」

「相葉さんが新しい恋愛小説が書けそうなんだって、興奮気味に俺に話してたんだけど・・・」

「まさか俺らの事書こうとか思ってないよね?」

「そのまさかなんじゃない?」

「えええ?マジやめてくんないかなぁ。」

「ていうか、2人がまさか本当に付き合うとはね・・・」

「はい、コーヒーはいったよ。」

「あ、ありがとう。まあ、ニノもこっちに座りなよ。」

「えっ?仕事の話でしょ?いいの?」

「いいよ。知らない人間じゃないんだし。」

「それで?ニノは大野さんの仕事を手伝ってるんだ?」

「ええ。まあ・・・」

「っていうか、一緒に暮らしてる。」

「ほ、本当かよ?そりゃ、また急展開だったね。あっ、そういえば、ニノはモデルの話どうなったの?連絡待ってたんだけど。」

「あっ、もうその話はいいんです。」

「ええっ?そうなの?」

「ニノ、せっかくだから一度潤君に頼んでみたら?」

「いや、いいよ。だって今はあなたの仕事も手伝ってるし。」

「勿体ないよ。うちの仕事は最悪、臨時でバイト入れる事だって出来るんだし。」

「うん、でも・・・」

「潤君、もし良かったら話を進めてやってくれないかな?ニノだって、チャンス有れば何も最初から諦める必要ないと思うけど。」

「まあ、大野さんがそう言うんだったら、話だけはしといてみるけど。」

「宜しく頼むよ。良かったね、ニノ?」

「えっ?あ、うん・・・」

多分、旅館の後継ぎの話を気にしてるんだと思うけど、おばさんだって直ぐにとは言ってないんだし、ギリギリまで好きな事させて貰ったっていい筈だ。

「あっ、ゴメン。潤君、話逸れちゃったね。来月号の掲載の追加の話だっけ?」

「あ、うん。そうだよ、それが本題だったんだよ。あのね、そのことなんだけど・・・」

「あのぉー、先生?お話し中すみません、ちょっといいですか?」

「あっ、奈緒ちゃん?何?」

「何か宅配が届いてるんですけど、着払いになってるんで私が立て替えてお支払しといたんですけど、これ一体何ですか?」

「えっ?あああーっ、奈緒ちゃん、駄目駄目!それ開けちゃ駄目だから!」

それは、ニノと大事な事する為にネットで頼んだ秘密の品物だったから、俺は潤君との打ち合わせもそっちのけで慌ててその宅配物を受け取りに行った。

 

 

つづく

 

 

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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