恋愛小説,  暗闇の天使達

暗闇の天使達 1

暗闇の天使達

第一話

 

「相葉くん、久し振りだね。元気そうじゃない?」
「あぁ、倉田さん?全然変わってないね?」
「ゴメンね。今日は呼び出して。」
「いえいえ・・・俺も久し振りだから倉田さんには逢いたかったし、それに今はわりと暇だしね。」
「相葉くんから暇って言葉が信じられないよ。」
「そうだよねぇ。20年前は寝る暇も無いくらい忙しかったからね。」
「まだやってるの?草野球。」
「まさか。もう流石にその体力は無いよ。俺あと少しで還暦だよ?」
「そっか、そうだよねぇ・・・」
「ま、とりあえず店予約してあるから行って話しましょうよ。」
「うん、そうだな。」

私と相葉くんとは昔、某バラエティ番組をきっかけに知り合った。
私は当時番組のプロデューサーで相葉くんだけでなく
人気アイドルグループ五十嵐のメンバーそれぞれと親しくさせて貰ってた。
五十嵐というグループ自体はかれこれ15年程前に解散した。
その後唯一バラエティ番組を継続していた相葉くんとは
こうして今もたまに連絡を取って飲みに行ってる。
当時の彼らは日本でもトップと言われるほどのアイドルグループで
普段、プライベートでは顔を晒して表を歩くことも出来ない程の人気だった。

「今日は翔ちゃんにも連絡して誘ってみたんだけどね、
今翔ちゃん日本に居ないんだって。」
「櫻井君とは今も連絡取り合ってるの?」
「いや、俺ももう5,6年顔見てないんだよね。
だからせっかくだし会いたいなって思って連絡してみたの。
そしたら翔ちゃん去年報道の仕事から完全に引退して奥さんとインドに移住したらしくて。」
「へえ・・・インド?」
「そう。前から言ってたんだよね。あの人海外に住むの夢みたいだったから。」
「櫻井君らしいな。」
「あ、倉田さんに宜しくって言ってたよ。」
「そうかぁ、逢いたかったな。残念・・・」
「来年、五十嵐の結成40年なんだよねぇ。」
「あー、もう40年かぁ・・・」
「40年の時は皆で集まってお祝いしたかったけどね。」
「他の3人とは・・・?」
「潤くんは独立して会社立ち上げたから忙しくて・・・
おおちゃんとニノは・・・ほら・・・」
相葉くんの表情が当時の事を思い出したのか
悲痛な表情に変わったのを私は見逃さなかった。
「ああ・・・まさかあんなことになるとはね・・・」
「いや、あれはあれで良かったんだと俺は思ってる。」
「その話なんだけどさ、あれって二人は最初から計画してたのか?」
「え?倉田さん、もしかして知らないの?この話・・・」
「ん?この話って?」
「そっかぁ。倉田さんとは付き合い長いし、しょっちゅう仕事の事話してたから
もうとっくにメンバーの誰かしらが話してて、知ってたと思ったけどまだ話してなかったんだね。
これってさ、実は内部の人以外は誰も知らないんだよね。
だけどもうあれから15年も経つし、時効だと思うから話すけど
一応さ、他の人には言わないでくれるかな?」
「え?そりゃ勿論。」
「倉田さんだから話すんだかんね?」
「ああ・・・是非聞かせてくれよ・・・」
「あのね・・・」

それから始まった相葉くんの話・・・
それは五十嵐の5人と当時の関係者以外誰も知る事の出来ない衝撃の内容だった。

つづく

*このお話はフィクションです。
登場する人物は実在するものではなく、作者の完全なる妄想のものです。
グループ、所属団体には一切関わり有りません。

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。