暗闇の天使達

暗闇の天使達 5

暗闇の天使達

第5話

 

 

 
「条件突き付けられたの?ユリーさんから?」
「うん。でもその時はね、ニノに対して今後何が有っても二度と自分から辞めると言わないって事と、
 二人がこれまで通り付き合う事を許す代わりに今後は色々と仕事の上で会社に貢献するって事が
 条件だって言われたみたいなの。」
「ようは脱退されるよりもマシって考えて条件付けたのか。」
「まぁ、そういう事。」
「だけど、問題はここからなんだよね。結局予定通りマスコミの前でリーダーは会見を開いたわけだけど
 その直後だったかな・・・
 今度はニノじゃ無くてリーダーが辞めたいと言い出したんだ。」
「そりゃそうだろう。大野くんは凄くファン想いだったんだろ?
 そんな彼が上からの指令とはいえ、面識もない彼女とあたかも付き合ってたって
 マスコミの前で謝罪させられた上に、もう会いませんとか心にもない芝居をしなきゃならないなんて
 あまりにも残酷過ぎるよ。」
「倉田さんも覚えてるんだ?あの時の事・・・」
「そりゃあ、覚えてるよ。大野君の熱愛騒動は本当に突然過ぎて世間が動揺してたからね。」
「宮城のから東京に戻って直ぐにリーダーは会社に辞表を出すって言い出したんだ。」
「えええっ?そうだったの?だって、五十嵐はオリンピックの前の年に活動休止の会見して
 確か大野くんが他のメンバーに相談したのは確かその2年後って話じゃなかった?」
「表向きはね。」
「ええっ?違ったの?」
「リーダーはね、謝罪会見の直後にもうこれ以上ファンに嘘ついて悲しませたくないって理由で
 芸能界を引退することを決意してたんだよ。」
「と、当然却下されたんでしょ?メンバーも止めたんでしょ?」
「うん。それは勿論。だけどそれを聞いてニノも当然会社に対して激怒したわけ。
 会社としてはとにかく20周年とオリンピックが終わるまでは二人を五十嵐に留めておきたかったから
 とりあえずそれが終わったら辞めても何しても構わないからって、必死に説得に入ったの。
 だけど、そもそもリーダーは自分たちのファンを裏切る行為を嫌がって引退を申し出たんだから
 即納得したって訳じゃ無くてさ・・・そこで企てられたのが活動休止の会見なんだ。」
「そ、そんな事が有ってたんだな・・・」
「知らなくて当然だよ。これは本当に内密に、ごく一部の人間しか知らなかったんだもの。」
「相葉くん達は何時から知ってたの?」
「あ・・・二人の事?」
「ああ。」
「元々ニノとリーダーは昔からめちゃめちゃ仲良くてさ、一緒にユニット組んだりファンの間でも
 大宮って呼ばれて親しまれてたでしょ。常に楽屋とかでもイチャイチャしてたから
 それは通常のことで、メンバーもまさか本当に付き合ってるって事は気付きもしなかったの。
 でも、流石にリーダーの熱愛報道が週刊誌に掲載された時、ユリーさんから
 皆に事前に二人が付き合ってる事とか、それを庇う為の偽装工作についても全て包み隠さず
 説明が有ったんだ。」
「へえ・・・それ聞いて皆どういう気持ちだった?」
「そりゃもうビックリしたよ(笑)」
「はははっ、そうだろうなぁ。なるほどね。本当はそんな早い時点で活動休止が決まってたんだ?
 でも相葉くん達としては勿論納得は出来なかっただろう?休止の理由があの二人の恋愛事情から
 始まってたんだったら・・・」
「勿論、あの時は顔を見る度にそれぞれがギクシャクしてたよ。」
「そりゃそうだろうな・・・」
「けどね、知らない外部の女性と付き合ってます、結婚したいので脱退しますって話じゃないから
 意外とそこは皆直ぐに気持ちが切り替えられたっていうかさ・・・」
「へえ。」
「どっちかというと、二人を守ってあげなきゃって。そっちを考えるようになったかな。
 先ずは本当に心身疲れ果ててたリーダーを休ませてあげなきゃって想いが強かったよ。
 さっき倉田さんが言ったみたいに、リーダーはとにかくファンを大事にしたいって
 人一倍想ってた人だから・・・」
「だけど、その翌年だったっけ?二宮くん女性との熱愛報道が出たよね?
 あれって二人は喧嘩別れでもしちゃったの?それともまた何かスクープ撮られた?」
「ううん。そうじゃないんだ・・・あれも全て五十嵐が自然にフェードアウト出来るように
 全て仕組まれてた事なんだよ。」
「ええっ?」

つづく
 

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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