暗闇の天使達

暗闇の天使達 12

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暗闇の天使達

第12話

 

 

 

===side nino===

その日の夜、俺はリーダーにアメリカ行きの真相を問い詰めた。
「今日さ、翔さんから聞いたんだけど・・・」
「ん?翔ちゃん?」
「何かの間違いですよね?アメリカ行くなんて話。」
「え?あっ・・・聞いちゃったのか・・・」
「正気なの?」
「ゴメン、もっと具体的に煮詰まってから話そうと思ってたんだ。」
「どうして?」
「えっ・・・」
「どうしてかって聞いてるの。」
「ど、どうしてって言われても・・・」
「ユリーさんでしょ?あの人に何か言われたんでしょ?」
「そうじゃないよ。」
「そうじゃないって・・・どう考えてもおかしいでしょ。だったら何でアメリカなんて行きたいとか言い出すの?
五十嵐はどうするの?俺との生活は?それに、そんな大事なことどうして毎日顔見てるのに
俺には後回しなんだよ!?」
「ご、ごめん・・・」
「ゴメンじゃ分かんないですよ!」
「もう、嫌なんだよ・・・」
「えっ?何が・・・」
「これ以上嘘で塗り固められるの・・・おいらには耐えられない。」
「な、何言ってるの?」
「25周年のライブはちゃんとする。そこでキチンとファンの人達にも謝罪する。だけどそれが終わったら
アメリカでアートの勉強しようと思ってる。ユリーさんも理解を示してくれた。」
「そ、そんな・・・俺の事は?」
「ニノもこれからは自分がやりたい事に専念したらいい。ニノには幸せになってほしい。」
「・・・」
信じられなかった。何故急にリーダーがそんな事を言い出すのか、俺には全然理解できなかった。
ようやく掴んだと思ってた幸せ・・・例えどんなに辛いバッシングを浴びても耐えてこれたのは
リーダーと一緒に暮らせるという目標があったからこそだ。
だけど、歳を重ねてリーダーの心は俺と違う方向を向いてしまってたってこと?
もう、そのことをリーダーの口から聞いてしまった俺は、それから先の言葉を失ってしまった。
もう・・・俺の事なんかどうでもいいの?
そう思ったけど、とんでもなく怖くて問い詰める事が出来なかった。

 

 

 

 
==========

「結局ね、ニノはリーダーとこれ以上一緒に居ても辛いだけだって思ったのか、その後別々に暮らすようになったらしいの。」
「それじゃあ、二人は解散前に終わってしまったの?」
「うん・・・ニノは相当精神的には参ってたと思うけど。俺達の前では普通に振舞ってたけどね。」
「そうか。それで大野君は解散ライブ後にアメリカに渡ったんだね?二宮くんは暫くはお芝居頑張ってたけど
 急に居なくなったよね?」
「1年間は個人のスケジュールが埋まってたからね。でもそこから先は仕事をセーブしてたみたいで・・・」
「そうか、でも彼は引退発表とかも何も無しで行くへをくらましたよね。」
「ニノは勘違いしてたみたいなんだよ。」
「勘違い?」
「うん。リーダーがアメリカに行く事で、もう自分が愛されてないっていうふうに決め付けちゃってたみたい。」
「ええ?それが勘違いだったって事は・・・そうじゃなかったの?」

つづく

 

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蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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