暗闇の天使達 2

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暗闇の天使達

第二話

 

 

「実は、当時は俺も他のメンバーもだけど、あの二人が付き合ってるって誰も知らなかったの。」
「あの二人って・・・」
「リーダーとニノ。」

 

 

 

 

=2013年春=side 智

「んーっ・・・リーダー、電話・・・鳴ってる・・・」
「ふぁぁ・・・眠っ!誰だよ、こんな朝早く・・・」
「マネージャーじゃない?さっさと出なよ。」
「マジでマネージャーだわ。・・・もしもし?」
「あっ、大野さん?おはようございます。」
「ん、おはよ。何?こんな朝早くどうしたの?今日はお昼からじゃなかったの?」
「緊急で幹部から招集掛かりました。9時お迎えに上がりますので準備なさってください。」
「ええっ?何か有ったの?」
「それは私にも分かりません。とにかく10時までに集まる様に言われたので。時間厳守ってことで。」
「マジか・・・今何時だ?・・・えええっ?もう8時じゃん。何だよそれ?
うん、分かった。とにかく9時ね?了解。」
「リーダー?どうかしたの?」
「おいっ!もう起きろよ。何か知んないけど事務所、緊急で話あるらしい。
9時にマネージャー来るらしいから、急がないと。」
「えええ?話って何だよ?俺今日1か月ぶりのオフなのにぃ?」
「いいから、とっとと起きて一度家に戻れ。おいらんちから一緒にって流石にマズいだろ?」
「えええっ?」
「バレても良いのか?俺達の関係。」
「うん、もう俺は構わないよ。」
「バカか?別れさせられたらどうするんだよ?」
「ええっ?それはヤダ。」
「んふふっ。だったらさっさと起きろよ。」
「んもぉ!何だよマジで話って?リーダー、起こして!」
「甘えるなよ。」
「甘えさせろよ!」
「仕方ねえなぁ・・・ほらっ。」
そう言って俺は裸でベッドに横になってるニノの腕を掴んで起こそうとしたら
そのまんまベッドに押し倒されてダイブするかのようにキスされた。
「んっ、んんんっ・・・こら、時間ないんだってば・・・」
「そんなこと言って、あなたもうスタンバってんじゃん(笑)」
「ちげーよ!これは朝だから普通に生理現象だ。」
「ウフフフ。強がってる。呼ばれたのはあなただけでしょ?
私は関係無いから、今日はここで留守番してる。」
「んな訳ないだろうが。」
そう言ってる間もなくニノの携帯にも着信音が鳴り響く。
「ほら!お呼びだぞ。」
テーブルの上に置いてあるニノの携帯を取って
ニノに差し出した。ニノはめちゃくちゃ嫌面して見せたけど
何時もの声でその電話に出た。
「もしもし?・・・え?あ、、、そう。了解でーす。」
電話を切ったニノが一転してガックリと肩を落とした。
「んふふふ・・・残念でした。代休貰えば?」
「代休?うちの会社にそんな制度有りましたっけ?え?ところで俺のパンツ何処?」
「あ、夕べ洗濯機に放り込んじまった?」
「もう、マジで最悪!いいからあなたの貸してよ。」
「うん、ちょっと待ってろ。」

俺達は数年前からこういう関係だった。
勿論それは誰にも気付かれる事はなく
密かにお互いの家を行き来してシッカリと愛を育んでいた。

つづく

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投稿者: 蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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