暗闇の天使達

暗闇の天使達 6

暗闇の天使達

第6話

 

 

 
===2016年1月sido nino===

元々俺達が人目を忍んで関係を続けてた事が発端なんだけど
それを世間にバレないようにと、会社が勝手に熱愛報道を捏造して公開した上に
嘘の謝罪会見まで開かせた事に対し、俺は全然納得がいかなかった。
勿論リーダーだってそうだ。
寧ろリーダーはこの事ですっかり心病んでしまい、逆に俺とは微妙に距離を置くようになってしまった。

「リーダー?今日この収録終わったらさ・・・行ってもイイ?」
「ニノ・・・いや、やめとこう。うん、暫くは会わないようにしよう。」
「えええっ?どうしてだよ?ユリーさんは付き合う事は許してくれたよね?
 えっ?どういう事?もしかしてもう、俺の事・・・嫌いになったの?」
「そんなんじゃないよ。」
「だったら・・・」
「もう、怖いんだよ・・・」
「えっ?」
「これ以上ファンの子が泣くのは見たくない。」
「そ、そんな・・・待ってよ。だってあれは完全に作られた話じゃん。」
「でも、世間は・・・ファンの人はそうは思っていないよ。」
「リーダー・・・」
「おいらとニノが付き合ってても、それを知って泣く子だっているかもしれない。」
「プライベートで俺達が誰と付き合おうがそんなの勝手だと思うけど。
 何?それじゃ、あなたはファンの為に人生全部捧げるつもりなの?」
「そうじゃないだろ。昨日の今日で、ようやく火種も小さくなってきてるのに
 これ以上問題起こしたら、きっと謝罪だけじゃ済まなくなるって言ってるの。」
「分かったよ。リーダーは俺とのことは結局遊びだったんだ?」
「ニノ?どうして分かってくんないの?」
「俺はそれでもこの半年間、あなたに会いたくて仕方ないのを
 ずっと我慢してたんだよ?どんなに仕事がハードでも、あなたに会えるから
 俺は今日まで頑張って来れたのに・・・あなたは・・・そうじゃなかったんだ。」
「ニノ・・・」
「もういいですよ。あなたがそんなに俺に対して冷めたって言うなら
 何も無理して付き合ってくれなくていいから。」
「えっ?ニノ?それってまさか・・・」
「俺達別れましょう。あなたは俺なんかよりもファンの人達を傷つけたくないんでしょ。
 ま、悔しいですけど俺もリーダーのそういうとこが正直好きになったんだし。
 でも、これだけは覚えといて下さいね。俺はあなたのその気持ちを尊重して
 身を引くのであって、これを境に別の人と付き合うなんて聞かされるのはゴメンですから。
 ホント、それだけは許さないから。」
「えっ?ニノ、おいら何も別れるなんてそこまで考えてないよ?」
「だってもう仕事でしか会えないならそういうことでしょ?違うの?」
「ちょっとだけ時間を置きたいって言ってるの。」
「え?もう何?なんなの?全然分かんないよ。」
「ユリーさんも言ってたじゃん。20周年の公演と2020年のオリンピック終わるまでの辛抱だって。
 それが終わったら休止って形を作ってくれるって、そう言ってたじゃん。」
「はっ?まだ5年もあるじゃん。5年も待たなきゃいけないの?
 ってか、あなたは5年も我慢してて平気なの?」
「いや、平気じゃないよ。平気な訳ないじゃん。」
「それじゃ何が言いたいの?悪いけど俺はそんなに待てないですよ?」
「活動休止に入ったら直ぐに一緒に暮らそうよ。」
「え?」
「おいらと一緒に・・・ずっと・・・」
「あの・・・それって・・・もしかしてプロポーズってヤツですか?」
「うん、そう。駄目?」
「あ、いや・・・ダメっていうか・・・そんな先の約束されても・・・」
「この5年間はさ、とにかく五十嵐としての仕事をお互い頑張って全うしようよ。
 で・・・それからは自由にさせて貰う。ちょっと先の話じゃあるけど
 それからは嫌というほど一緒に居られるんだから・・・ね?」
「え?で、でも俺・・・やだよ。」
「おいらと一緒になるの嫌か?」
「あなたと5年も距離置くのが無理なんだってば。」
「そっか・・・そうだよな・・・」
「もう少し早目に出来ないの?2年とか・・・せめて3年。」
「ちょっと待って。一度それ社長に相談してみよう。」

つづく

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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