暗闇の天使達

暗闇の天使達 10

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暗闇の天使達

第10話

 

 

 

 

相葉くんの浮かない顔を見て、あの二人に何か有った事は直ぐに察した。
「結局一緒にはならなかったの?」
「ニノは何とかお相手の女性と離婚という所まで漕ぎ着けたんだけど・・・」

===2022年 sidesatoshi===

 

 

ニノは個人の仕事の合間に離島で暮らす俺の所まで度々会いに来てくれてた。
「ね、もうそろそろ俺、離婚ってところまで話が纏まりそうだよ。
それにしても予定より2年も先延ばしにされちゃってさ、流石に俺も
ユリーさんに人を馬鹿にするのもいい加減にしてくれって言ってやったよ。」
「なあ、ニノ?」
「はい?」
「もうさ、このままおいら引退しようかと思ってる。」
「な、何で?」
「うん・・・社長ももう逝ってしまったし、今回の様な事、これから先も無いとも限んないよね。」
「今回の様なこと?」
「闇の組織からの圧力っていうか、色々従わないといけなかったり。」
「たとえこれからもあったとしても、俺がどんなことしてもあなたには絶対にそんなことさせないよ?」
「おいらはこの数年、待ってるだけでお前に何もしてやれなかった。」
「あなたには待ってて貰えるだけで十分支えになったよ。」
「ニノ?おいらともうここで静かに暮らさないか?」
「リーダー・・・それじゃあなたのこと待ってるファンの人はどうなるの?」
「それは勿論悪いとは思ってるよ。」
「五十嵐のメンバーだって、皆待ってるんだよ?」
「おいらとここで暮らすの嫌か?」
「え・・・嫌です!東京に帰ろうよ。こんな田舎暮らしなんて無理に決まってるでしょ?
見てよ!Wi-Fiだって繋がりゃしない。」
「そっか・・・」
「そうですよ!何?もう!まるで廃人みたいじゃん。駄目だからね!
俺の離婚が世間に公表されたら直ぐに俺はあなたと一緒に暮らすんだから。
しかもそれはここじゃないよ。東京で暮らすの。俺はその為にこれまで頑張って耐えてきたんだから。」
ニノの言う事は分かる。
だけど、時間が経つにつれ、もういいかなって気持ちが芽生えてきたのも事実。
あの世界には正直もう戻りたくないという気持ちの方が強くなっていってた。
だけど、自分の人生を犠牲にしてまで俺の事を愛してくれたニノの事を
ここで切り捨てるなんて出来っこないし、俺だってニノと暮らしたい。
「そろそろ東京に戻る準備しといてね。」
「え?あ・・・ああ。」
「ね?まさか俺以外に好きな人出来たとか言わないよね?」
「そ、そんな訳ないじゃん。」
「俺は何が有ってもあなたのこと信じてるから・・・」
「あ、ああ。」
俺の肩に両腕を回し、ゆっくりと斜めに顔を傾けながらニノが俺に口づける。
「ゴメンね。こんなに待たせてしまって。」
「何もお前が謝らなくても・・・」
「だって、どんどんあなたがオジサンになるの見てると申し訳なくて。」
「はぁ?何だよ、それ?」
口元を覆って可愛らしく笑うニノ。
そう・・・ニノは全然変わっていない。出会ってから一度も年を感じさせない。
ニノが言う通り、俺は人前に出なくなってどんどんオジサンになってるのかも。
「おいら、そんなに老けたか?」
「あははっ、冗談ですよ。」
そう言って再び濃厚な口づけを交わす。
勿論そのキスに嘘偽りはないけれど・・・イマイチ東京へ戻る気になれない俺。
ニノも芸能活動を一切辞めて、ここで俺と一緒に暮らすと言ってくれるんじゃないかって
心の何処かで期待してる自分が居たりもした

 

 

 

 

つづく

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蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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