ラブソングは君と,  第6章

間違いだらけの選択⑦

第6章

間違いだらけの選択⑦

 

それからニノは相葉君の家から俺の家に再び戻って来て生活するようになった。

俺の仮病のことは、実はニノには途中から完全にバレてたみたいだけど、それも俺がニノになんとかして逢いたかった事で企んだことだからと、意外にそこは分かってくれたみたいで、大した喧嘩にもならずに済んだ。

こういう件も有ったことで、俺達の仲は以前にも増してラブラブになった。山下君に対しても全然ヤキモチを妬かなくなったし、表情も穏やかになった。

相葉君の小説の連載がスタートして、売れ行きは上々。少しずつ仕事も増えて来て俺もかなり忙しくなってきた。

ニノもモデルの仕事が一発目から大当たりだったことから、ちょっとしたタレントみたいな仕事まで舞い込んできて、お互いゆっくりと顔を合わせて話す時間もこれまでに比べれば相当少なくなってきてた。

そんなある日・・・

「おーのさん、今夜は俺相葉さんのお宅に呼ばれてるから、帰りは遅くなるんで・・・」

「あ、相葉君?おいらも近々、色んなお礼方々行かなきゃ。」

「御礼?」

「ほら、ニノのこともひと月近く居候させて貰ってたわけだしさ、仕事も彼のお陰でホント沢山依頼が増えてきたもん。きちんと御礼はしとなかいとね。」

「俺の居候の件なら、交換条件が有ったんで気にしなくていいと思うけど。」

「交換条件?」

「あ、ほら、忘れたの?俺ね、相葉さんちに居る間は小説のネタを提供してたんですよ。」

「えっ?」

「俺達の馴れ初めとか、本当に付き合うことになるまでの過程とか・・・本当に俺達のことを小説にしてくれるって言うから、最初は俺も報酬欲しさに協力するなんて言ってたけど、あんなことになっちゃったんで、無償で協力してあげることに決めたの。あ、でもまだ全部は話してないから今夜も実はその事で行くんだけどね。」

「そ、それってさ、変な事喋ったりしてないよな?」

「変なこと?」

「ほら・・・その、つまり・・・アレだよ。」

「はっ?何言ってるの?幾ら何でも夜の営みのことまで事細かに話す人居ないでしょ!やだなぁ・・・おーのさんのスケベ。」

「ス、スケベって・・・だって相葉君はそういう小説を書いてるんだよ?想像だけじゃ事足りないなら、直接どんな事するのか知りたくてニノに聞いてるんじゃないの?」

「もぉー!何言ってんだよ。相葉さんが聞いたら呆れますよ?」

「ち、違うのか?」

「違います!」

「ならいいけど・・・」

「言っとくけど、あなたが想像してるような、そんなエロ重視の小説とは違いますからね。」

「ううっ・・・マジか。」

「あ、そうそう。おーのさん、母さんから久し振り連絡があったの。俺、来週箱根に帰らなきゃなんないんですけど、おーのさんも来週2日くらい時間取れないかな?」

「ええ?おいらも?」

「帰るのは俺だけでも構わないんだけど、母さんがあなたに凄く会いたがってるし、たまには二人でゆっくり温泉にでも浸かりたいなって思って。」

「おっ、いいね。寒いし、この時期温泉は最高だよな。」

「忙しいとは思いますけど、なんとか時間作ってよ。」

「ニノは?仕事大丈夫なのか?」

「来週は火曜と木曜は撮影だけど、他は空いてるの。」

「そっか・・・分かった。じゃあ、金曜と土曜で何とか調整してみるよ。」

「ホント?やったぁ。」

「んふふっ。たまには二人でゆっくりしたいよな。」

「うん・・・」

前に箱根に行った時って、まだ俺達は偽装カップルを装ってた頃だし、何か凄くギクシャクした思い出しか残って無いんだよな。だからニノの実家とはいえ、2人で温泉旅館に泊まりに行くのは新鮮な感じがするからか、凄く楽しみだ。だけど、仕事が引っ切り無しに入ってくるから、暫くは寝る時間削って頑張るしかない。まぁ、その先に楽しみが待ってるから、全然苦痛には思わないけど。

 

 

 

つづく

 

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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