ラブソングは君と,  第6章

間違いだらけの選択①

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第6章

間違いだらけの選択①

 

ニノがいつの間にかアパートを引き払っていた。俺は隣の住民を呼び出して、ニノが何時引き払ったのかを確認してみた。

「あの、すみません。隣に住んでた二宮さんは何時引っ越されたんでしょうか?」

「えっ?ああ、2週間くらい前になるかな。ちゃんとご挨拶にいらしてくれたから覚えてるわよ。」

「2週間・・・ですか?」

「お友達か何か?」

「あ、え、ええ。そうです。教えてくれて有難うございました。」

ニノはどうして俺にアパート引き払った事を黙ってたんだろう?2週間と言えば、ちょうどおばさんが箱根からうちに泊まりに来たあたりだ。

戻る場所なんて無いのに、アパートに帰るだなんて嘘ついて夕べは一体何処に泊ったっていうんだよ。

俺はニノに急いで電話を掛けてみたけど、着信を拒否されてて、全く連絡がつかなくなっていた。

そうだ。相葉君なら何か知ってるかも・・・俺はその後相葉君に電話を掛けてみた。

「あっ、もしもし相葉君?昨日は俺行けなくってゴメンね。」

「お、大野さん?」

「あのさ、昨日ニノがそっちお邪魔したと思うんだけど・・・」

「ちょうど僕からも大野さんにご連絡しようかと思ってたところなんです。」

「えっ?な、何で?」

「ちょっとお話しが・・・今ご自宅ですか?」

「あ、ううん。おいら今出先なんだけど。」

「それじゃ、この前松本さんと3人で飲みに行った居酒屋の並びにカフェが有るんですけど、そこでちょっとだけお会い出来ませんか?」

「ニノとおいらのこと、何か聞いてるんだね?分かった。今から直ぐに向かうよ。」

ニノと直接話したいけど、電話に出てくれないんだから話にならない。ここは相葉君に頼んで協力してもらうしかない。

俺は大急ぎで相葉君との待ち合わせのカフェへと移動した。俺の方が先に到着して、相葉君はその10分後くらいに姿を現した。

相葉君は店内をキョロキョロ見回して俺の姿を探してる様子だ。俺は手を振って相葉君を呼んだ。

「あっ、相葉君、こっち、こっち!」

「あっ、大野さん、すみません。こっちから呼び出しといて、お待たせしちゃって。」

「ううん。おいらも今来たところだから。」

「いらっしゃいませ。」

「あ~、僕はホットカフェオレとフォンダンショコラのセットを。」

「あ、おいらも同じので。」

「かしこまりました。」

「あの、実は大野さんには内緒にして欲しいって口止めされてるんだけど・・・」

「ニノから?」

「昨日夕方二宮くん、僕んちに来てくれたんですよ。ところが二宮くん、何処からどう見ても家出少年じゃないですか。僕それ見て驚いて、どうしたの?って聞いたら、家出してきたとか言って・・・」

「は?家出?」

「僕は大野さんが心配してるから帰った方がいいって言ったんですけど、大野さんとは絶縁したから帰らないとか言って。」

「なるほどね・・・そのまんま相葉くんちに行ったんだ?」

「本当に喧嘩したんだ?」

「喧嘩でもないけど・・・あれは喧嘩っていうのかな?」

「とにかく行くところがなかったみたいで、僕も心配になったから、二宮くんのこと引き留めて僕の家に泊めたんですよ。」

「マジで?なんか、ゴメンね。俺達のことで相葉君に迷惑掛けちゃって。」

「いえ、僕は全然構わないんですよ。」

「それじゃ、今ニノは相葉君ちに?」

「ええ、そうです。」

「そっかぁ、ひとまず居場所が分かっただけでもホッとした。教えてくれてありがとうね。」

「あの、何が有ったんですか?」

「それがさ、おいらにも何が何だか分かんないんだよね。急にニノの態度が急変しちゃったんだ。おいらもニノの態度にカァッとなって、追い出しちゃったりしたから・・・」

「僕にも二宮くんは何も原因は教えてくれないんですよ。とにかくあの人には言わないで・・・の一点張りで。でも本当に家出したとしたら、きっと大野さん寝ないで心配してるかと思って、一応大野さんには二宮くんが僕の所に居る事だけは教えておいた方がいいかと思って。」

「ホントごめんね。おいら今日は連れて帰るから心配しないで。」

「あっ、それはちょっと今はそっとしといてあげた方が良いかも。」

「えっ?だって何時までも相葉君に迷惑掛けられないよ。それに、相葉くんちなら何時かはおいらにバレると思って勝手に居なくなる可能性もあるしね。これから迎えに行くよ。」

「でも二宮くん、凄く今思い詰めてる感じなんですよね。2,3日様子みて落ち着いてから迎えに来られたらどうかなぁ?」

「でも・・・」

「僕のことは気にしないで大丈夫ですよ。狭い自宅とは言え、ゲストルームくらい完備してますから。」

「本当に迷惑じゃないの?」

「全然、迷惑だなんて。今無理やり連れて帰っても、また喧嘩にでもなって家を飛び出したりなんかしたら、そっちの方が厄介じゃないですか?」

「うっ、確かに・・・」

「大丈夫、僕が何とか彼を説得して自分から大野さんところに帰れるように仕向けてみますから。」

「もしさ、どうにもならない時はおいらに連絡してくれる?」

「勿論ですよ。」

「はぁ・・・ホント変な事に巻き込んでゴメンね。相葉君・・・」

「僕も大野さんと二宮さんにはラブラブで居て貰わないと困りますしね。」

「えっ?」

「あ、こっちの話です。ほら、ここのフォンダンショコラめっちゃ美味いんですよ。食べましょう!」

相葉君って、本当に優しいんだよな。ニノが逃げ込んだ先が相葉君ちで本当に良かった。相葉君の言う通り、今俺が連れ戻そうとしても素直に戻って来るとは思えない。

直接会って話したいのは山々だけど、ここは相葉君に任せて焦んない方が利口なのかもって思った。

 

 

 

つづく

 

 

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蒼ミモザ

妄想小説が好きで自身でも書いています。 アイドルグループ嵐の大宮コンビが特に好きで、二人をモチーフにした 二次小説が中心のお話を書いています。 ブログを始めて7年目。お話を書き始めて約4年。 妄想小説を書くことが日常になってしまったアラフィフライターです。

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